事例でわかる!ブランド戦略実践講座 の商品レビュー
著者は味の素ゼネラルフーヅ?、マキシアム・ジャパン?、ハーシージャパン?で、 ブランド・マネージャー、マーケティング・マネージャー、マーケティング・ディレクターを務めた方。 ということで、実務的に使いやすいブランド戦略論となっている。 次の11の視点から書かれている。 1. ...
著者は味の素ゼネラルフーヅ?、マキシアム・ジャパン?、ハーシージャパン?で、 ブランド・マネージャー、マーケティング・マネージャー、マーケティング・ディレクターを務めた方。 ということで、実務的に使いやすいブランド戦略論となっている。 次の11の視点から書かれている。 1. ブランディングはどのように始めたら良いか? 2. 魅力的なコンセプトを作るにはどうしたら良いのか? 3. 顧客に欲しいと思わせるネーミングとは? 4. ブランド・イメージを良くするデザインとは? 5. ブランド構築と同時に売上も伸ばせる価格戦略とは? 6. お金をかけないでブランド認知を効率的に拡大するには? 7. インターネットを使った顧客開拓をどのようにするか? 8. エコロジー問題にどのように取り組むか? 9. 昔からある”おじさんブランド”を若返らせる方法とは? 10. 本来の”ブランドらしさ”を取り戻すには? 11. 社内でのブランディングの実際的な進め方とは? 最初のテーマのところで「戦略1」「戦略2」というのが出てくる。 「戦略1」とは、競合が作り上げた市場に、連続的な新製品の発売、 大量の広告投資やプロモーションをかけるという、 いわば物量作戦であり、資生堂TSUBAKIを例に挙げている。 「戦略2」とは、その物量作戦をとれない場合のゲリラ戦略のことで、 自分が一番になれる新しいカテゴリーを作り上げることをいう。 こちらはキリン・ラガーに対して、「ドライ・ビール」という新しいカテゴリーを作り上げた、 アサヒのスーパードライを好例として挙げている。 この本は上記の2つの戦略を軸として、 その他のポジショニングのあり方や価格設定について述べられている。 教科書的なブランド論を軸に置きながら、 実務で使いやすい形に置き換えて説明してくれているという印象だ。 すぐに役立つヒントがたくさんある好著だと思う。
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