終点:大宇宙! の商品レビュー
50年代の短編集ですが・・・なぜ、これが復刊の対象になったのか・・・ アイデア・ストーリーであることは確かなのですが、それだけだしなぁ。SFとしてもあまり面白くない。 「宇宙船ビーグル号」は傑作なのに。
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SF者歴30年弱の不肖鴨、ぶっちゃけ申し上げます。ヴァン・ヴォークトって面白いか?(爆) ご都合主義全開のストーリー、科学的裏付けを土足で踏みにじるワケの分からない理論構築、何を考えているか全く共感できない登場人物。小説としての完成度は、二流以下もいいところです。SFを読んだこと...
SF者歴30年弱の不肖鴨、ぶっちゃけ申し上げます。ヴァン・ヴォークトって面白いか?(爆) ご都合主義全開のストーリー、科学的裏付けを土足で踏みにじるワケの分からない理論構築、何を考えているか全く共感できない登場人物。小説としての完成度は、二流以下もいいところです。SFを読んだことのない人がこれを読んだら、「はぁ?何言ってんの?」の一言で済まされてしまう類いの作品集だと、鴨は思います。 しかし、逆説的に言って、ヴァン・ヴォークトの作品は誰疑うことのない、正真正銘のSFなのです。SFとしてのアイディアを最大限に詰め込んだ、その結果として物語としての完成度はどうでもよくなっている、ある意味極北とも言えるこの振り切れ具合。だからこそ、「これ面白いのかな〜」と思いつつ、鴨はヴァン・ヴォークトをこれまで読み続けているのだと思います。まぁ、だいたい読了後に後悔するんですけどね(笑)
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SF短編10編。1973年の作品だ。 まさにこれこそSFって感じのファンタジー だ。いいなぁ。やっぱりSFはいいなぁ。 オープニングの「はるかなりケンタウルス」は睡眠航法で目的地に近づいたと思ったら、後世の技術で子孫たちに先を超されていたって話。体の匂いが違うとか、なかな...
SF短編10編。1973年の作品だ。 まさにこれこそSFって感じのファンタジー だ。いいなぁ。やっぱりSFはいいなぁ。 オープニングの「はるかなりケンタウルス」は睡眠航法で目的地に近づいたと思ったら、後世の技術で子孫たちに先を超されていたって話。体の匂いが違うとか、なかなか細かいところに配慮があり楽しい。オチもきれいに決まるし、オープニングには最適の作品だ。 次の「怪物」はイマイチ。再生された生命がってことだがわかりにくい。訳が古いからかなぁ。「休眠中」 は終末関係。バビル二世のノリが良い感じ。あっと驚く適合の「魔法の村」もいい感じ。金星人登場の「一罐のペンキ」はガジェット、つまりペンキという脇役がすばらしい。 続いてショートショートの「防衛」は古典的楽しさ。「支配者 たち」は心理的なお話だが、長い割に意味不明。オチが読める「親愛なるペンフレンド」は残念ながらイマイチ。 期待の「音」は、ハズレとまではいかないにしても、平坦に過ぎてひねりがない。題もわかりにくいかなぁ。ラストの「捜索」は既読だ。どこで読んだかわからない。そのために、ここブクログに登録しているんだが、貧弱な検索機能ではヒットしないようだ。古典的タイムトラベルモノなんだが、くどい感じ。悪くはないんだけど、古さを感じるな。 とにかく SF は良いな。また、この作者さんの作品を読み漁りたいな。吹田図書館にはほとんど蔵書していないから、隣町遠征かな。
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収録中ベストは「音」。ほんとSFの音がする一編です。「捜索」どこかで読んだ記憶が。ググってなるほど河出文庫の20世紀SF(1)に伊藤典夫の翻訳あり。火星の村で金星のペンキを浴びてきます。
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