闘う社説 の商品レビュー
新聞社がもっとも力を入れているページはどこか?第一面という考え方もあるが、私は社説だと思う。会社がどう考えているかを発信する箇所であり、大きな責任が伴うため、トップが必ずチェックしているからだ。 社説は新聞社間での舌戦の舞台になることが多い。この本では筆者が朝日新聞社のデスク...
新聞社がもっとも力を入れているページはどこか?第一面という考え方もあるが、私は社説だと思う。会社がどう考えているかを発信する箇所であり、大きな責任が伴うため、トップが必ずチェックしているからだ。 社説は新聞社間での舌戦の舞台になることが多い。この本では筆者が朝日新聞社のデスクにいた時代の、社説の舞台裏を紹介している。 時代背景を理解できていないため、舞台裏以前に舞台が理解できていない。自分の教養レベルでは、楽しみきれていないと思う。
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社説がどのように作られるのかという内幕を垣間見ることができ、興味深い内容だった。朝日新聞と読売新聞や産経新聞との国旗・国歌などを巡る論争にも触れられているが、言論による「闘い」の面白さ、重要性を感じた。 著者のイニシアティブもあり、朝日新聞が理想主義一色から現実主義的な要素も取り...
社説がどのように作られるのかという内幕を垣間見ることができ、興味深い内容だった。朝日新聞と読売新聞や産経新聞との国旗・国歌などを巡る論争にも触れられているが、言論による「闘い」の面白さ、重要性を感じた。 著者のイニシアティブもあり、朝日新聞が理想主義一色から現実主義的な要素も取り込んでいく様子もよくわかった。正直、かつての理想主義一色の朝日の姿勢にはかなり違和感を持っていたが、近年の朝日新聞の主張には個人的に納得できるものも多い。その点で、慰安婦問題のでの誤報事件はあったとはいえ、右派勢力からそれこそ教条的に「半日左翼」と朝日新聞が批判されているのは気の毒にも思う。そのような批判をする人は、ちゃんと朝日新聞を読んでいないか、読解力がないかだろう。
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現朝日新聞主筆が論説主幹時代に書いた、社説執筆についての内幕を書いた本。 軍事力を肯定的に捉えた社説を書いたら、若手記者からの強硬な反対にあったというくだりが興味深かった。 新聞社って案外一枚岩じゃないんだね。
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