自殺じゃない! の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ずっと読みたかった作品。休暇で古い館を訪れたマレット警部は、そこである老人と出会うが、その老人は意味深なことを言い残し翌日遺体で発見される。自殺と思われたが、老人の子どもたちが、自殺じゃない!と独自の捜査を開始する。 犯人の意外性はあったが、謎解きが中心というわけではないため、少し物足りなさはあった。 作者のシリアルヘアーは判事で、それゆえしっかりとしたリーガルミステリになっている。解説によれば、ヘアーは犯人が明らかになった後のこと、つまり犯人を【指摘】のみでなく【検挙】できるほどの証拠の提示、動機の解明などに重点を置いているのだとか。 たしかに、たいていの推理小説は犯人を名指ししてそこで終わりだが、その後のことまで考えるのは、ヘアーが判事ゆえだろう。
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この作品はまあまあ不協和音が ジャンジャンなりそうな作品です。 兄弟仲も悪けりゃ 妹の婚約者とも仲が悪いと来た。 ここまでけんかして事件を解決している 人のレベルがどん底のミステリーは あまりないかと思います。 事件は兄弟の父親が 自殺した(?)ことから始まります。 でもどう...
この作品はまあまあ不協和音が ジャンジャンなりそうな作品です。 兄弟仲も悪けりゃ 妹の婚約者とも仲が悪いと来た。 ここまでけんかして事件を解決している 人のレベルがどん底のミステリーは あまりないかと思います。 事件は兄弟の父親が 自殺した(?)ことから始まります。 でもどうも自殺じゃない。 だけれども、保険会社は自殺と 自殺での保険が認められない期間だと 彼らを突っぱねます。 この不協和音3人は 自殺の事実を覆そうと 躍起になりますが… まあ出てくる事実は アンフェアではないものの、 ウソだろ?とは思うことでしょう。 だけれどもところどころ 仕立て人は怪しい行動は 見せているんですよね。 まあ、ぼろを何度か出しているんですがね。 人によってはこれはきついかも。
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いやー、楽しめた。古き良き英国本格って感じで。静かに進行していく捜査とか、いいところで盛り上がる話の筋とか。地味っぽい印象だったけどすべてが終わってみれば、犯人色々と四苦八苦していたというやたらと皮肉な内容。クライマックスの二転三転する意外な展開はハラハラし通し。
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