ドアノー写真集パリ遊歩1932-1982 の商品レビュー
ブリジット・オリエ解説「パリの周りを、忍び足で」より 「彼には何が綺麗になるかを捕らえる予感(中略)を持っている.何が綺麗かではないので,この差が重要だ.」(p.16) 全ての写真は、パリの市井の人々を被写体にしている。日常風景の一コマばかりで何の衒いもないのだが、あまりにも画...
ブリジット・オリエ解説「パリの周りを、忍び足で」より 「彼には何が綺麗になるかを捕らえる予感(中略)を持っている.何が綺麗かではないので,この差が重要だ.」(p.16) 全ての写真は、パリの市井の人々を被写体にしている。日常風景の一コマばかりで何の衒いもないのだが、あまりにも画面に「しっくり」と納まっているのである。 失礼な例えに聞こえるかもしれないが、マンガの一コマのように、連続した状況において登場人物が最もぴったりくるポーズをとった一瞬をとらえているのである。 最高の表情や絶景を追わない、息づかいをとらえるような写真もあることに気づかせてもらった。
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