わすれられないクリスマス の商品レビュー
稲垣美晴さんは『フィンランド語は猫の言葉』の執筆後、猫の言葉社という出版社を創立されている。 先日猫の言葉社のHPにて、本書のアドベントカレンダーがグッズ販売されているのを知った。本書や作者マウリ・クンナスさんのことも知らずにいたが、アドベントカレンダーを使ったこと...
稲垣美晴さんは『フィンランド語は猫の言葉』の執筆後、猫の言葉社という出版社を創立されている。 先日猫の言葉社のHPにて、本書のアドベントカレンダーがグッズ販売されているのを知った。本書や作者マウリ・クンナスさんのことも知らずにいたが、アドベントカレンダーを使ったことがないこともあり記念に購入。 シンプルなつくりでカレンダーデビューにもってこいかと思ったが、我ながら選んだ目に狂いなし!笑 どこか懐かしいタッチのキャラクターと(なぜか『チキチキマシン猛レース』のケンケンを連想した)彩り豊かな街がうまく調和していて、いつまでも眺めていたい…。12月1日で始まる日付の窓をめくると可愛い絵が見える仕掛けで、今から12月が待ち遠しい。 色めき立った前置きになったが汗、カレンダーをお迎えしたからには元ネタも頭に入れておかねば。(翻訳も稲垣さんが担当されているのでなおさら…!) クリスマス前で賑わいを見せるタッスラ(どうやら架空の町らしい)。 父親が運送会社の社長だというオンニ(表紙に描かれたケンケンっぽい子犬の男の子)は毎年プレゼントを沢山買い与えてもらっているが、イヴになってもご機嫌斜めの様子。今年もプレゼントがてんこ盛りのようだが、果たしてオンニは幸せなクリスマスを過ごせるのか…? クンナスさんや稲垣さんの解説は載っておらず、純粋な気持ちでクリスマスで賑わうタッスラの町に踏み込んだ。 キャラクターも一瞬で登場させるには勿体ないくらいに特徴的だったので調べてみると、他にもシリーズがあるっぽい。それはまた別の機会に…ってことで、今回はオンニくんの物語にフォーカスしよう。 やはりイラストのタッチは懐かしく、あと何故だか安心感があった。 はしゃぐオンニくんのお友達・嬉々として数々の戦利品(プレゼント)を持ち帰る父親・一家団欒のディナー。幸せでありたい時は、これらの絵を眺めるだけで満たされるのではないだろうか?笑 そんな幸せムードの渦中でも、オンニくんはお口をキュッと結んで不機嫌のままだ。(そのお顔もまた可愛いのだが) 与えられたプレゼントもよく見たら、効率性・利便性を追求したものばかりである。 何不自由ない生活に潜む弊害。子供はいち早くこれに気づくんだな…。あの“サプライズ”(なかなかにナイスアイデア!)は物質的に疲弊した彼にとってはまさに救い主だったのだろう。…というのは大げさかな? 終わり方が微妙と思ったけど、ここで一番大事なのはみんなハッピーでいることだから!とすぐに考えを改めた。 ムーミン以外のフィンランドキャラを知れただけで大収穫だし、何より12月に間に合って良かった☆彡
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