サイエンス・インポッシブル の商品レビュー
念力やテレポートのような、SFによく登場するギミックがどの程度実現可能かどうかを考察する本。 出版は2008年だが、実現しそうな技術でも最低一世紀はかかるような内容なので、古さは殆ど感じなかった。(出版当時はヒッグス粒子が発見されていなかったり、私が知らない発展も沢山あるはず。)...
念力やテレポートのような、SFによく登場するギミックがどの程度実現可能かどうかを考察する本。 出版は2008年だが、実現しそうな技術でも最低一世紀はかかるような内容なので、古さは殆ど感じなかった。(出版当時はヒッグス粒子が発見されていなかったり、私が知らない発展も沢山あるはず。)全く理解できない部分もあったけど、ワクワクできたことは間違いない。特に宇宙全体に及ぶ話題は壮大で楽しい。「この宇宙全体が時間の中をジグザグに行き来するたった一つの電子から成るものかもしれない」という話はシンプルすぎて怖くなった。
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SF好きにはたまらない15のテーマを不可能レベルI,II,IIIの3つのカテゴリーに分け,現代物理学の第一人者が論じています。過去に不可能とされたさまざまな現代テクノロジーに続き,実現可能となるのはどれか?わくわくが止まらない1冊です。
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SFに登場するような話を、物理学の観点から考察して、その実現の可能性を解説する本。 有史以来、宇宙を含む自然界の現象をさまざまな研究者が研究して、その中にある理論を見出し、証明して体系化してきたことを背景に置きながら、SFに登場する装置や現象が実際に実現されるには何が課題か、何...
SFに登場するような話を、物理学の観点から考察して、その実現の可能性を解説する本。 有史以来、宇宙を含む自然界の現象をさまざまな研究者が研究して、その中にある理論を見出し、証明して体系化してきたことを背景に置きながら、SFに登場する装置や現象が実際に実現されるには何が課題か、何が整うと実現に至れるか、などを解説してくれています。 まだまだこれからも続く科学の進歩が、SFの世界にあらわれるものを現実にする可能性はこれからもありそうだな、と感じさせる、フィクションとノンフィクションの間のようなお話です。 1000年後、1万年後、1億年後にこの本を読む人がもし居たら、その時点で何を感じるんだろうか。そんなスケール感を想像してしまうような一冊でもありました。
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"この本はおもしろかった。 私はSF映画が大好きだ。SF映画の世界では、すでに実現している様々な装置が現実の科学で実現できるものなのか否かをニューヨーク市立大学理論物理学教授である著者ミチオ・カクさんが検証してくれる。スタートレックの世界では当たり前に使っている宇宙船エ...
"この本はおもしろかった。 私はSF映画が大好きだ。SF映画の世界では、すでに実現している様々な装置が現実の科学で実現できるものなのか否かをニューヨーク市立大学理論物理学教授である著者ミチオ・カクさんが検証してくれる。スタートレックの世界では当たり前に使っている宇宙船エンタープライズ号を守るために作動する「シールド」。 スターウォーズの世界に出てくる惑星をも破壊するデス・スターは作ることができるのか? スターシップは?タイム・トラベルは? など、科学に興味のある人にも、知識の乏しい私のようなものにも楽しめた。後半の宇宙のひも理論、11次元の話には正直ついていけなかったところもあったが、楽しめた一冊だ。"
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海外版 空想科学読本 著者のミチオ・カク氏は本職の物理学教授であり、現代物理学の第一人者。 スターウォーズや、スタートレックなどSF映画を題材にして、実現可能性を論じた本。ちょっと飛ばし読みになったが興味深い内容。
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著者がまともでかつ、SFに関するロマンを忘れない人なので、けっこう面白い。 熱力学の法則に関し解りやすく説明し、これが絶対の法則である可能性は否定する。 名のシステムに関するいろいろの開陳は面白かった。あと、ロケット飛ばすのにそれで行くと異常に小さくて異常に安上がりなものを作...
著者がまともでかつ、SFに関するロマンを忘れない人なので、けっこう面白い。 熱力学の法則に関し解りやすく説明し、これが絶対の法則である可能性は否定する。 名のシステムに関するいろいろの開陳は面白かった。あと、ロケット飛ばすのにそれで行くと異常に小さくて異常に安上がりなものを作れるとか。
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★科学道100 / 未来のはじまり 【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=10900113
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◆きっかけ Eテレで放送していた モーガンフリーガン 時空を超えて「太陽のない世界 人類は生存可能か?」をラスト30分ほどチラっと見た。科学者達が語る未来の宇宙の姿、76億年後に地球は太陽に衝突するとか、ブラックホールを動力にした宇宙船だとか、そんなSF小説のようなことが実際に研...
◆きっかけ Eテレで放送していた モーガンフリーガン 時空を超えて「太陽のない世界 人類は生存可能か?」をラスト30分ほどチラっと見た。科学者達が語る未来の宇宙の姿、76億年後に地球は太陽に衝突するとか、ブラックホールを動力にした宇宙船だとか、そんなSF小説のようなことが実際に研究されてきることにも驚いたし、私にはもう話が大きすぎて、ぶっ飛んだ世界だと思ったが、ラストにミチオ・カクという日系アメリカ人が出てきてもう一つの宇宙の話と、そこまで行くための橋の話をしていて、水を使って説明してくれて、なんだかもっとこの人の話か聞いてみたいと思ったので著作を探して。2016/9/16
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「透明な電磁バリヤ」を張って防御するってのは分かるけど、「透明人間」が実現可能レベル 1、すなわち難易度が最も低い事象だという。この本に挙げられている幾多の事象の中での話だけど。さらに「テレポーテーション」までもがレベル1。肉体の原子を分解してファクシミリよろしく転送し、復元すれ...
「透明な電磁バリヤ」を張って防御するってのは分かるけど、「透明人間」が実現可能レベル 1、すなわち難易度が最も低い事象だという。この本に挙げられている幾多の事象の中での話だけど。さらに「テレポーテーション」までもがレベル1。肉体の原子を分解してファクシミリよろしく転送し、復元すればいいらしい。もっとも、魂まで復元できるかは疑問だ。「タイムトラベル」はレベル2ながら、地球時間と宇宙時間との時間の長さの違いから未来には行けるが、過去に行くのは難しいようだ。いやはや「量子論」「反物質」「ひも理論」などなどがある程度分かってないと、およそ9割はチンプンカンプンながら面白い。1世紀前、いや俺が生まれた半世紀前から見ても現在はSFの世界なわけで、1世紀後、10世紀後の世界は・・・
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SFに出てくるような未来の技術をネタに、物理学者の観点から実現の難しさを語った本。科学の歴史などにも触れ、読み物としても楽しめる。 後半は最新の宇宙論について結構なページを割いており、SFをネタにしてより多くの人に現代物理に興味を持ってもらうよう狙った本かも。 Kurzweilよ...
SFに出てくるような未来の技術をネタに、物理学者の観点から実現の難しさを語った本。科学の歴史などにも触れ、読み物としても楽しめる。 後半は最新の宇宙論について結構なページを割いており、SFをネタにしてより多くの人に現代物理に興味を持ってもらうよう狙った本かも。 Kurzweilよりはずっと控えめで、倫理的問題や人間の適応力不足に起因する進化の鈍化を考えると、100年くらいはこっちのほうが妥当な予測かな。
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