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塩沢地の霧 の商品レビュー

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2020/05/14

本書の前半部分はイギリスのとある海辺の漁村で暮らす人々の人間関係を丁寧に描き、群像劇のようなドラマが展開していく。様々な出来事を経てある人物への殺意が発酵しきった時、おあつらえむきの霧の夜に。その夜、塩沢地に消えた人気小説家が死体で見つかると、そこからは刑事の地道な捜査パートへと...

本書の前半部分はイギリスのとある海辺の漁村で暮らす人々の人間関係を丁寧に描き、群像劇のようなドラマが展開していく。様々な出来事を経てある人物への殺意が発酵しきった時、おあつらえむきの霧の夜に。その夜、塩沢地に消えた人気小説家が死体で見つかると、そこからは刑事の地道な捜査パートへと変化する。倒叙モノと思わせてー?という作品の構成が面白く最後まで読ませる作品。サスペンスかな。 ただ、今まで読んだ「推定相続人」や「議会に死体」に比べるとミステリとしては地味な印象。人々のドラマとして面白い一冊でした。

Posted byブクログ