結婚の生態 の商品レビュー
もう数十年前になろうか昔読んだ本を再読した。内容とは関係ないが、いよいよ最終段になったと思ったら、ページがごっそり抜けている。ここまで読んできたのに、どうしてくれると思い、さらにページを繰ってみると、最後に抜け落ちたページがまとまって入れてあった。乱丁だ。 昭和51年の61刷版だ...
もう数十年前になろうか昔読んだ本を再読した。内容とは関係ないが、いよいよ最終段になったと思ったら、ページがごっそり抜けている。ここまで読んできたのに、どうしてくれると思い、さらにページを繰ってみると、最後に抜け落ちたページがまとまって入れてあった。乱丁だ。 昭和51年の61刷版だが、乱丁が放置されてきたのか?本筋と関係ない疑念に捉われた。 さて、内容だが、主人公は著者自身であるようだ。結婚への理想論を持ち、あるきっかけから我儘に育ってきた娘と結婚する。妻には家庭に埋没する平凡な道に陥るのでなく、教養を養いつつ自立した女性像を求める。日々の生活で理想を振り回しながら、現実面で自己の論理矛盾に苛まれ、結婚という理想から実態へと理解が変容していく。観念的な言葉や自己中心的な考えが垣間見られるが、主人公が取る言動と所作には当時の世相が反映されているのだろう。結婚とは両者の関係性から構築されていく、挑戦と忍耐が織りなす生き方と感じる。
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主人公のエゴイズムの強さを感じた前半だったが、後半は主人公のエゴが理にかなってると言われればそうである内容だった。 結婚というのは戦前も戦後も根本的な部分では大きな差異はないんだなと感じた。
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結婚というテーマについてここまで深い考察を初めて読んだ。 ちょっと単調ではあるけれど、主人公の考え方の移り変わりが面白かった。 結婚してから読んだらまた違うかも。 なんだかんだ奥さんはいい奥さんだと思う。
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