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ことばの教養 の商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2024/05/22

今から三十六年前 ことばのある暮し を旧版として、十六年前に新版が文庫になり、いま私がよむ。 ことばに対する思い、洞察力、電話、手紙とその頃を思いながら読み進めて、今はもっと人との 会話が ことば でなくなっているんだなぁと、改め感じ入るところ。 読んでいて、まず葉書を出したいな...

今から三十六年前 ことばのある暮し を旧版として、十六年前に新版が文庫になり、いま私がよむ。 ことばに対する思い、洞察力、電話、手紙とその頃を思いながら読み進めて、今はもっと人との 会話が ことば でなくなっているんだなぁと、改め感じ入るところ。 読んでいて、まず葉書を出したいなぁと、思った。 誰にと考えると、なかなか? 亡くなった 親父、お袋に投函できない手紙を まずはボールペン、万年筆、そして 筆 書いて仏壇においてみようか? 返事が来るかもな。 そんな気持ちにさせていただきました。

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2022/11/10

この本を読んでまず感じたのは、まるで「徒然草」のようだということ。氏の博識、幅広い人間関係と多くの経験からくる言葉は納得の一言だ。人柄を思わせる明快な語り口やユーモラスな発想など、兼好法師を思わせる。 「伝える」「読み取る」難しさは、本や手紙だけでなく人間関係にも当てはまる。氏の...

この本を読んでまず感じたのは、まるで「徒然草」のようだということ。氏の博識、幅広い人間関係と多くの経験からくる言葉は納得の一言だ。人柄を思わせる明快な語り口やユーモラスな発想など、兼好法師を思わせる。 「伝える」「読み取る」難しさは、本や手紙だけでなく人間関係にも当てはまる。氏の、コミュニケーションには言葉のセンスが必要というご意見には、我々日本人が に欠けている教養と感服した。

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2020/11/29

少し時代をトリップした感じが、またおもしろかった。 しかし、かつて日本人は読書をよくしていたというのは、本当なのか?

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2018/11/18

日本語や読書に関するエッセイ。 タイトルと著者名を見て即買い。 昭和57年と63年に出された著書から、選りすぐったエッセイを 再編集した一冊。 内容によっては今の時代と合っていないものも多少あるけれど、 ほとんどのエッセイは今もその輝きを失っていない。 第一章「心...

日本語や読書に関するエッセイ。 タイトルと著者名を見て即買い。 昭和57年と63年に出された著書から、選りすぐったエッセイを 再編集した一冊。 内容によっては今の時代と合っていないものも多少あるけれど、 ほとんどのエッセイは今もその輝きを失っていない。 第一章「心を伝える」の中の「手紙のある生活」では、就職した 時に高校の同級生宛に書いた手紙をことを思い出し、「思います」 では、常日頃思っていることを言い当ててくれたし、試験直前の 大変なときに限って普段は目もくれない本棚の本を読み耽って しまうという第三章「読書の愉しみ」には、身に覚えがある!と 手を打ってしまった。 もちろん、こうした共感できる部分も多くあったけれど、その他にも 思わず唸ったくだりが随所に。 いちばん印象に残ったのは、第四章「読書のヒント」の中で 触れた読書ばなれのくだり。長いけど、そのまま引用しよう。 "子どもの読書ばなれは大人の読書ばなれを反映している。 子どもは親の鏡である。 それに、大人が子どもからバカにされているうちは、いくら 大人が読書を子どもにすすめてみても効果はあがらない。 教育はある程度の権威を前提とする。権威とは権力をふるって 威張ることではない。尊敬に値いすると思われる存在には いくらそっとしていてもおのずから権威がそなわる。 すこしくらいのみ込みにくいことでも、権威をもった人から 言われると我慢してのみ込む。入れてかんでみると案外 おいしい、おもしろくなってくるということになる。子どもから 尊敬される教育者や大人がすくなくなったことが、読書 ばなれを食い止めるための努力を実らせないでいる。"

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2018/10/17

外山さんの本は4冊目くらいになる。エッセイが多い。このエッセイも気の利いたものが多かった。心の休養に一服という本。

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2014/02/26

引用「読書の愉しみは、ありあまる時間をもてあまして読む本からではなく、忙しくて忙しくて、することが山ほどあるが、それを放り出して、こっそり、いくらか罪の意識をもって盗み読む本から、最も鋭く感じられるらしいことはうすうす気がついている。」(p.136) なるほどなぁ。 覚えてお...

引用「読書の愉しみは、ありあまる時間をもてあまして読む本からではなく、忙しくて忙しくて、することが山ほどあるが、それを放り出して、こっそり、いくらか罪の意識をもって盗み読む本から、最も鋭く感じられるらしいことはうすうす気がついている。」(p.136) なるほどなぁ。 覚えておきたいものだ。

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2013/02/11

 今までも外山氏の著作としては、「ちょっとした勉強のコツ」「日本語の作法」などを読んだことがありますが、本書もそれらと同系統のエッセイです。  一昔前の古風なちょっと気難しいお爺さんのひとり語りという趣の内容で、そうですねと思えるところもあれば、そうかしら?と首を傾げるところもあ...

 今までも外山氏の著作としては、「ちょっとした勉強のコツ」「日本語の作法」などを読んだことがありますが、本書もそれらと同系統のエッセイです。  一昔前の古風なちょっと気難しいお爺さんのひとり語りという趣の内容で、そうですねと思えるところもあれば、そうかしら?と首を傾げるところもあります。  特に「手紙」や「電話」といった「コミュニケーション」をテーマにしたくだりを今読むと、ともかく時代感覚のずれを強く感じますね。概ね20~30年ぐらい前という中途半端な過去が舞台なので、かえってその違和感が際立つのでしょう。

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2011/09/06

「読む」「書く」「話す」についての短い(数ページ)エッセイ集です。これらについて、体験と考えが簡潔にまとめられており、非常に読みやすい本です。執筆時にインターネットはまた今ほど公な存在ではないので、若干の古さを感じはしますが、それを差し引いても十分読み応えがあります。 辞書を読...

「読む」「書く」「話す」についての短い(数ページ)エッセイ集です。これらについて、体験と考えが簡潔にまとめられており、非常に読みやすい本です。執筆時にインターネットはまた今ほど公な存在ではないので、若干の古さを感じはしますが、それを差し引いても十分読み応えがあります。 辞書を読む、とか、若い頃しませんでしたか?百科事典をめくっているだけでどうして楽しいのか、とかについて、簡単な考察が述べられています。あと、忙しくなると読書に走る気持ちとか。 別の視点から見ると、起承転結が非常にはっきりしているエッセイが多いので、受験生なんかは小論文を書く前に、こうしたエッセイで構成を学ぶのもいいのかもしれません。論文書けといわれているのにエッセイ書いちゃいけませんが。 読む・書く・話す。私たちの活動のほとんどはこれらで占められます。一つのエッセイに必ず思い当たる節があるので、おすすめです。

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2014/02/15

本を読めば読むに値する本を読めば、頭の中がかき回される。立て続けに本を読むのはよくない。 文庫本は素晴らしい。 本は生真面目に出来ていて、ユーモア、笑いが少ない。そうかな? いっそのこと書店がストとかで本が全くでなかったら、読書の亜紀を思い出す。 本を読むというのは人とつきあうの...

本を読めば読むに値する本を読めば、頭の中がかき回される。立て続けに本を読むのはよくない。 文庫本は素晴らしい。 本は生真面目に出来ていて、ユーモア、笑いが少ない。そうかな? いっそのこと書店がストとかで本が全くでなかったら、読書の亜紀を思い出す。 本を読むというのは人とつきあうのに似ているのだが、わからなくても、読みきれなくても、なんとなく分かれがたい本もある。

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2009/10/07

購入者:今倉 貸出:清水(2008.11.17)返却(2008.12.8) 言葉は時代によって多様に変化している。言葉が乱れていると言われる時代だが、それも文化なのだと思う。手紙を書いたり、本を読むという機会はあまりないが、FK文庫によって「読書する」という機会は非常に増えた。少...

購入者:今倉 貸出:清水(2008.11.17)返却(2008.12.8) 言葉は時代によって多様に変化している。言葉が乱れていると言われる時代だが、それも文化なのだと思う。手紙を書いたり、本を読むという機会はあまりないが、FK文庫によって「読書する」という機会は非常に増えた。少しずつでも「本」をこれからも読んでいこうと思った。 貸出:今倉(2008.11.17)返却(2008.12.30) 堅苦い本かなと思って購入しましたが、実はことばの教養にまつわるエッセイで意外に面白かったです。特に“読書の愉しみ”の章は共感しました。私も昔は少し背伸びして大人っぽい本をたくさん読むのが好きだったので、もし子供を読書好きに育てるとしたら「読め読め」言わず、「別に読まなくてもいいよ」といって逆教育したら成功するかも…なんて…思いました、少し。読書は強要ではことばの教養にはならない、楽しんでこそ正しく身に付くものだと改めて感じました。

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