Cの福音 の商品レビュー
アメリカでコカインの密輸法を思いついた朝倉恭介は足がつかない方法で日本での取り引きを始めるが、台湾マフィアに見つかる。 恭介はマフィアを返り討ちにし、しばらくナリを潜めることにする。
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会話シーンがやたらと多いのもどうかと思うけど、やたらと説明ばかりなのもなかなか。しかもどこぞのブランドの服を着るだのいっては、いちいちブランド名を並べ立てて、でもお手入れも大事なのよ、っていうトリビアまで仕込んで、いやこれは完全にバブルの香りですよ。主人公の成金っぷりというか、で...
会話シーンがやたらと多いのもどうかと思うけど、やたらと説明ばかりなのもなかなか。しかもどこぞのブランドの服を着るだのいっては、いちいちブランド名を並べ立てて、でもお手入れも大事なのよ、っていうトリビアまで仕込んで、いやこれは完全にバブルの香りですよ。主人公の成金っぷりというか、できる自分に酔いしれる俺すごい感が、バブル期の調子に乗ったオッサンそのもの。いやバブルはやっぱりスゴイわ。 後はニフティサーブのセキュリティに対する信頼感がすごいよ!ここまで慎重なのに、ニフティサーブに甘すぎないか。と思ったけど、しかしこれもまた時代であろう。
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なかなかハラハラされられた。 ちょっとグロいシーンもあったし、結末は若干読めたけど、話の展開や表現が分かりやすく、一気に読むことができた。
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グロい描写がちょっとつらかったが、スルスル読めるスリリングな一作。 私の中では、楡さんは経済小説のイメージが強かったが、今回はコカインビジネスの話と随分毛色が違った。 主人公補正が強すぎるきらいもあるけれど、説明的な冗長な部分は控えめで読みやすかった。
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人が死んだり、グロい描写(麻薬に侵されていく様子等)は苦手なのだが、 のめり込んで読んでしまった。 おもしろい! 物流の仕組みを使った犯罪なんだけれど、 物流に詳しくない読者にも理解できるよう ちょうどよい説明を加えてくれている。 これ、ほんとにフィクション? 終わり方もおしゃれ...
人が死んだり、グロい描写(麻薬に侵されていく様子等)は苦手なのだが、 のめり込んで読んでしまった。 おもしろい! 物流の仕組みを使った犯罪なんだけれど、 物流に詳しくない読者にも理解できるよう ちょうどよい説明を加えてくれている。 これ、ほんとにフィクション? 終わり方もおしゃれ。
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Cとはコカインの意味。 日本と海外の税関システムと運輸システムの盲点をつき日本へコカインを密輸、日本で麻薬を販売するという犯罪と、それを巡るマフィア同士の攻防、そしてコカインまたは麻薬自体の中毒性を主として麻薬の危険性を描いている。 本が発売されたのが90年代後期なので、もち...
Cとはコカインの意味。 日本と海外の税関システムと運輸システムの盲点をつき日本へコカインを密輸、日本で麻薬を販売するという犯罪と、それを巡るマフィア同士の攻防、そしてコカインまたは麻薬自体の中毒性を主として麻薬の危険性を描いている。 本が発売されたのが90年代後期なので、もちろんここに書かれているシステムは当時と今とでは異なっているが、それにしてもいわゆるお役所仕事による仕事の杜撰さと、特に警備についての甘さについては犯罪を犯すという面にしては到底リスクと確実性が合っていないような気がする。個としてスリルを求めるならば結構だが、マフィアという集合体として動くのならばなおさらだと思う。 あと疑問に思ったのだが、コカインの副作用を隠すために髭を蓄えているような記述があったと思うが、私のイメージとしてはちょび髭程度のものではなく沢山の立派な髭をイメージしていたのだが、外資系に働く人にとっては勝手に流れる鼻水を隠せるほどのその立派な口髭があるというのは、普通のことだったのだろうか?
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発刊された当初に読んで以来の再読。 インターネットがまだ今ほど身近でなかったり、諸々の描写が時代を感じさせる。 当時ほどの高揚感はないが、今読んでもやっぱり面白いと思える作品。
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朝倉恭介VS川瀬雅彦シリーズの1作目。 ちょいちょいブランド名のようなものが出てきて、朝倉恭介が一般庶民とは異なることがわかる。 Nifty-Serveは懐かしかった。 ネットネイティブの人たちにはピンとこないかもですね。 「ドッグファイト」を読んで楡周平さんに興味を持って...
朝倉恭介VS川瀬雅彦シリーズの1作目。 ちょいちょいブランド名のようなものが出てきて、朝倉恭介が一般庶民とは異なることがわかる。 Nifty-Serveは懐かしかった。 ネットネイティブの人たちにはピンとこないかもですね。 「ドッグファイト」を読んで楡周平さんに興味を持って読んでみた。 エンタメ小説として楽しめはしたのですが、このシリーズの2作目以降を読むのはだいぶ先になりそう(-_-;) 払ってもいい金額:250円
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親の死をきっかけに悪の道へ進んでいく恭介。 ただ生きていく中で時に悪の感情を必要とする瞬間があるんじゃないかと思わせてくれた作品。 この人の作品は面白い
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#読了 『Cの福音』 単純に面白かった。 ダークヒーロー朝倉の生い立ち、ハードボイルドなストーリー、用意周到な日本への麻薬供給システムが本書の見どころ。 ただ、説明が少々冗長すぎる箇所がありテンポを阻害している点は少し気になった。
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