冬の喝采 の商品レビュー
早稲田大学陸上部がまだ東伏見で練習していた頃の著者の箱根駅伝を軸とした陸上人生の回想記。自分の日頃のランニングコースとかぶり親近感を持って読めた。「自分は瀬古にはなれませんから」という天才ランナーが身近にいることで感じた限界と、度重なる挫折から這い上がる挑戦を淡々と綴る良書。とい...
早稲田大学陸上部がまだ東伏見で練習していた頃の著者の箱根駅伝を軸とした陸上人生の回想記。自分の日頃のランニングコースとかぶり親近感を持って読めた。「自分は瀬古にはなれませんから」という天才ランナーが身近にいることで感じた限界と、度重なる挫折から這い上がる挑戦を淡々と綴る良書。という良ランナー本。ランナーが書いた小説は文章力がないし、作家が書いたランナー本はどこか嘘くさいものが多い昨今、華美な言葉を使わず、ランナーの視点からの情景描写に感銘をうけた。
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経済小説を書いている黒木亮の自伝的小説、けっこう長いが一気に読んでしまった。長距離ランナーを内面から描写していて新鮮。なんといっても早稲田大学の競争部の故中村清監督の描写が秀逸。瀬古も特異なキャラクターであることがよくわかる。来年の箱根マラソンが違った目で見れそう。
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箱根駅伝を経験した経済小説家の自伝的半世紀、G世代に大絶賛!?昭和40年代を懐かしむのにも最適な内容。読み応え、あり!です。
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"風が強く吹いている"の100倍くらい、ランナーの内面や箱根駅伝、そこを走ることへの情念が伝わってくる。 中村清監督の狂気、瀬古利彦という走る芸術品、箱根を走ることはサラリと爽やかさとよりは、もっとドロリとした血のような感触を伴うものだろう。
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エピローグを読み終わって、涙がこみあげてきた。 数カ月図書館で借りっ放しでそれでも読むのを諦めずに 読み終えたのは、一時期であれ陸上競技、長距離走を やっていた自分が著者の心境を多少なりとも理解できる からだろう。 この本がきっかけというわけではないが、私はまた走り 始めた。 著...
エピローグを読み終わって、涙がこみあげてきた。 数カ月図書館で借りっ放しでそれでも読むのを諦めずに 読み終えたのは、一時期であれ陸上競技、長距離走を やっていた自分が著者の心境を多少なりとも理解できる からだろう。 この本がきっかけというわけではないが、私はまた走り 始めた。 著者が陸上競技、長距離走、郷里、早稲田競走部、 箱根駅伝、中村清、実父母、バックグラウンドへの想いを たんたんと綴った良本だと思います。
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大学時代に何に熱中するかって人それぞれだ。 それがどんなことであれ、そこで何を学び、誰と出会い、何を考えるか、その人の人生に多大な影響を及ぼす。 よく人はこう言う。 「今を生きろ」 と。でも実際に今を今しかない時だと常に考えて真剣に人生と向き合ってる人ってそう多くはない。で...
大学時代に何に熱中するかって人それぞれだ。 それがどんなことであれ、そこで何を学び、誰と出会い、何を考えるか、その人の人生に多大な影響を及ぼす。 よく人はこう言う。 「今を生きろ」 と。でも実際に今を今しかない時だと常に考えて真剣に人生と向き合ってる人ってそう多くはない。でも何が正解かが分からない中で、自分の決断に自信を持って人生を生きていくほど勇気のいることはない。そういった意味では学生時代の価値、自分の人生の価値を本当に判断できるのは自分しかいないんだと思う。 著者は箱根駅伝を走った。 自分はあと1年半の学生生活で何を成し遂げることができるかな。 そんなことを考えながら読むと今の自分の甘っちょろさを本当に痛感する。 あと、体育会の理不尽さとかちょっと共通する部分があってウケたな(笑)
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Maoさんのノートから紹介して貰って、すぐに地元の図書館に貸し出し依頼。在庫があったので、すぐに貸し出された。まずは読んでみよう、感想はそれから。で、感想。懐かしい名前が出てきた。瀬古は勿論、中村清監督、君原健二、往年の陸上ファンには堪らないだろう。僕はこの70年代後半、高校に入...
Maoさんのノートから紹介して貰って、すぐに地元の図書館に貸し出し依頼。在庫があったので、すぐに貸し出された。まずは読んでみよう、感想はそれから。で、感想。懐かしい名前が出てきた。瀬古は勿論、中村清監督、君原健二、往年の陸上ファンには堪らないだろう。僕はこの70年代後半、高校に入学して、空手に励んでいた。部活そのものは、暴力事件で、先輩が全員退部処分となり、僕も辞めてしまった。その後、部活動は放送部、美術部と掛け持ちで過ごし卒業迄続けた。空手自体は、体力・技術を持て余していたので、ストリートファイトに精をだし(悪い学生)多種多様の格闘技に手を出したりしていた。あの頃の憧れはプロレスラー、アントニオ猪木だった(今も)。近郊で試合が或ると観戦しに行っていた。もう少しの根性があれば、入門していたかも、というより部活動を続けていただろう。自分の思い出話は此くらいにして、作者は一番伸びる時期にアクシデントで肝心の選手生活を棒に振り、それでも猛勉強をして早稲田に入学、競走部に入り、3年4年の箱根駅伝を走り、素晴らしい陸上生活に自ら幕を引いた。イイ話だったなぁ。
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あの往年の名ランナー、瀬古選手から箱根駅伝で早大の襷を受け取った著者の自叙伝。自分が箱根駅伝を走っている気分になって、とてもひきこまれた。箱根駅伝を題材とした小説を何冊か読んだが、リアリティでは一番だと思う。著者の中学、高校時代の回想と合わせて「陸上」にすべてを捧げた青春を熱いけ...
あの往年の名ランナー、瀬古選手から箱根駅伝で早大の襷を受け取った著者の自叙伝。自分が箱根駅伝を走っている気分になって、とてもひきこまれた。箱根駅伝を題材とした小説を何冊か読んだが、リアリティでは一番だと思う。著者の中学、高校時代の回想と合わせて「陸上」にすべてを捧げた青春を熱いけれどクールで読みやすい文章で満喫できる。相次ぐ故障、練習できない悔しさ、怪我と闘いながらの練習などから選手にとって「箱根」という目標がどれほどの夢舞台なのかが伝わってくる。あの伝説の「中村清」監督の劇薬のような熱血指導の凄まじさには少々唖然だが、箱根を心から愛するその情熱には敬意を表したくなる。「箱根を走ったことで、僕は一生胸を張って生きていける」という著者の言葉が胸に染みこむようだ。
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この人の経済小説ではもっと違った文章なんだろうけど、こういった自伝的小説の文体としてはこっちのが臨場感を感じる。 何か練習ノートがそのまま本になりつつ、レースや練習の現場の雰囲気を表現している感じ。 でも、陸上に馴染みの無い人というか、練習ノートをつけるような習慣を持つに至るレベ...
この人の経済小説ではもっと違った文章なんだろうけど、こういった自伝的小説の文体としてはこっちのが臨場感を感じる。 何か練習ノートがそのまま本になりつつ、レースや練習の現場の雰囲気を表現している感じ。 でも、陸上に馴染みの無い人というか、練習ノートをつけるような習慣を持つに至るレベルでスポーツをしてない人には読みづらいかもね。
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駅伝シーズンには、もってこい ・自伝だと思われる本。 ・ポイントは、あきらめない、のめりこむ、練習が何よりも大事 ・いろんなしがらみ等があるが、前向きにがんばることの大切さを思い起こさせる本
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