女たちの遠い夏 の商品レビュー
英語多読の「シマウマ読み」の邦訳として読んだ。 主人公(母親)と久しぶりに実家に帰った妹娘の会話が、自分らの会話や考えていたことと結構似ていて、親近感を持った。 実家に長居したくないくせに、母が「この家は売ろうかな」と言うと、反対の気分だったり、実家の近所を散歩しながら、昔と変わ...
英語多読の「シマウマ読み」の邦訳として読んだ。 主人公(母親)と久しぶりに実家に帰った妹娘の会話が、自分らの会話や考えていたことと結構似ていて、親近感を持った。 実家に長居したくないくせに、母が「この家は売ろうかな」と言うと、反対の気分だったり、実家の近所を散歩しながら、昔と変わっただの変わってないだのと言う会話をすることとか、昔のピアノの先生に道でばったり会って「今どうしてるの?」と聞かれるときの落ち着かない感じとか。 「お母さんのこと分かるわ」的なことを娘から言われて、強く反対はしないけど「いや、何が分かるのかしら。。」という母親の感じも、、。「自分は何者か?」という疑問を解決する一助として、母親の来歴が気になる娘の感じも、、。
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長崎で生まれ、五歳でイギリスに渡った著者。 戦争からの復興途中にある長崎で暮らす悦子。悦子は、ある夏に佐知子とその娘・真理子と出会う。 うまく表現できない内容。 ホラーもののようなうすら寒い感じの中で、佐知子親子と、その夏から何年も経ちイギリスに暮らす悦子と娘。 二つ...
長崎で生まれ、五歳でイギリスに渡った著者。 戦争からの復興途中にある長崎で暮らす悦子。悦子は、ある夏に佐知子とその娘・真理子と出会う。 うまく表現できない内容。 ホラーもののようなうすら寒い感じの中で、佐知子親子と、その夏から何年も経ちイギリスに暮らす悦子と娘。 二つの時間軸で進んでいく話。
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読んでいる途中で、この物語読んだことがある…と気付いたら、この本の改題がデビュー作「遠い山なみの光」なんですね。 そちらは読了済みです。
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イシグロの実質的なデビュー作。たんたんとした雰囲気や乾いた会話に、小津安二郎の映画を思わせたが、それは池澤夏樹氏も解説で触れていた。訳はやや古臭い。早川の文庫で『遠い山なみの光』に改題。本作品以前の短編もぜひ読んでみたい。
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