「品質力」の磨き方 の商品レビュー
タイトルから参考になりそうかな と期待しただけに、ちょっと思いと違ったかな。 未然防止のためには、品質工学(タグチメソッド)が有効で、その考え方を分かりやすく紹介する とあるが、具体的な方法は何?もしかして、意地悪試験のこと? 将来発生するであろう品質問題を予測し、開発時から対...
タイトルから参考になりそうかな と期待しただけに、ちょっと思いと違ったかな。 未然防止のためには、品質工学(タグチメソッド)が有効で、その考え方を分かりやすく紹介する とあるが、具体的な方法は何?もしかして、意地悪試験のこと? 将来発生するであろう品質問題を予測し、開発時から対応する重要性は当然分かっているのだが、結局技術者、開発設計者は具体的にどうすれば良いの? とモヤモヤ感が残った。
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技術にも品質がある、と同じ著者のもう少し一般化した入門書。前半はイメージしやすかったが、後半はやや緩くなる。読者対象が違うためだが、主張がややぼやけてしまった。品質工学的アプローチで、より効率的?に技術案を選別し、製品化へつなげる。で、今後の新興国の追い上げに対抗しようというこ...
技術にも品質がある、と同じ著者のもう少し一般化した入門書。前半はイメージしやすかったが、後半はやや緩くなる。読者対象が違うためだが、主張がややぼやけてしまった。品質工学的アプローチで、より効率的?に技術案を選別し、製品化へつなげる。で、今後の新興国の追い上げに対抗しようということだろう。それは良くわかる。じゃどうすんの?というのを別書で学ぶ必要がある。自己事例に具体的にどう適用するかを考えるには、もっと突っ込んだ議論がいるので、その本をもう2,3冊探したい。
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高品質と言われた日本のモノづくりで、製品トラブルやリコールが多発している背景は何か。今後の日本企業はどのように取り組むべきか。‥‥というテーマ。 結論から言えばあまり参考にならなかった。引き合いに出される実例が著者の個人的経験(リコーでコピー機を作っていたそうだ)に偏るのは...
高品質と言われた日本のモノづくりで、製品トラブルやリコールが多発している背景は何か。今後の日本企業はどのように取り組むべきか。‥‥というテーマ。 結論から言えばあまり参考にならなかった。引き合いに出される実例が著者の個人的経験(リコーでコピー機を作っていたそうだ)に偏るのは仕方ないかもしれないが、それ以外でもやや主観的でデータに基づかない主張が目に付いて信頼性を落としている。 指摘されていることの大部分は、今時の製造業で働いていれば普通に気がつく話ではないだろうか。問題なのは実行できるかどうか、ケースバイケースの改善策が見つけられるかどうかであろう。
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品質工学の本質的な考え方が分かりやすく書かれてあっていい。歴史的背景から、具体的事例を通して理解できる。終わりなき評価テストと対策の話なんかは身に覚えがありすぎる。
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結構、当たり前の事しか書いていない。「わかっちゃいるけど、それができない」というところの解決策が無い。痒いところに手が届いていない感じ。文単位では印象的なところもあったけど。
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全体的にエピソードもおもしろく、一気に読ませてしまう本ですが、2つほど気になる点がありました。 ひとつは、誤解を受けやすい表現が多いことです。たとえば、 再度確認しておくが、リコール増加自体は決して悪いことではない。本来のリコールの意義とは、供給者側が積極的に情報公開...
全体的にエピソードもおもしろく、一気に読ませてしまう本ですが、2つほど気になる点がありました。 ひとつは、誤解を受けやすい表現が多いことです。たとえば、 再度確認しておくが、リコール増加自体は決して悪いことではない。本来のリコールの意義とは、供給者側が積極的に情報公開をして、事故などの社会的損失を未然に防ごうとしている活動である。その点では歓迎すべきことだ。 リコールが多いのは、メーカーの経営姿勢が健全さを保っている表れだ。また、社会的要求に基づいた技術課題が明確になっていることである。だから、技術力低下うんぬんという後ろ向きのとらえ方ではなく、次の時代への準備期間に入ったと前向きに考えるべきなのである。 要するに、ソフトウェアの不具合がまったくないという状態のほうが不思議であり、少しぐらい不具合があって当然なのだ。 そんなバカな、と思うだろう。しかしそうなのだ。その理由を一言で言えば、すべての組み合わせをチェックすることが不可能だからである。 といった書き方はいいたいことは理解できますが、やめたほうが良いと思いました。 二つ目の気になる点は、品質工学の(さらにいえば、田口先生の)主張と筆者の主張が混然一体となっていることです。 裏表紙の内容紹介に、 「品質工学」の考え方を、著者の実体験を豊富に盛り込み、専門家でない人にもわかりやすく解説していく。 と書いてあり、また、参考文献としてあげられてはいるものの、本文の中でもそのような断り書きが欲しかったです。 新書とはそのような売り方の本かもしれませんけどねー。 来週、安部田さんと、長谷部さんと私で一緒にご飯を食べようと言う話になっているので、真意を聞いてみようかな。 でも、ほとんど初対面なのであまり突っ込むことはできないだろうなー。
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主なトピックとしては、 ・技術と科学の違い 科学は自然の原理法則を探求するのがテーマで、サンプル・データも多い方が良い。技術は人工物・人工的なものへ役立てること。テーマで、データを取るためだけに害のある結果を生じさせることは相応しくないみたいなことも示してたと思う。 ・品質工学...
主なトピックとしては、 ・技術と科学の違い 科学は自然の原理法則を探求するのがテーマで、サンプル・データも多い方が良い。技術は人工物・人工的なものへ役立てること。テーマで、データを取るためだけに害のある結果を生じさせることは相応しくないみたいなことも示してたと思う。 ・品質工学とかタグチメソッドとか直交法とか ・大量データではなく、効率よく意味あるデータ入手する まともに全部の組み合わせをテストすると、現実的に不可能なので、シミュレーションとか使って効率的なテストケースの組み合わせ、それで仕様を満たすことだけじゃなくて、暗黙的に求められてることへも期待に応えられるようにすることを提唱してるんだと思う。 ・分ければわかるの方法から、いじめてわかるの方法へと変える いじめて分かる方法として、生産製造工程から企画設計工程と前倒しして、シミュレーションを活用することが示されている。 設計が良いものにカラシニコフの短銃の例もある。 あと、多分リコーでの複写機の例が結構多い。 マスキー法とかアポロ計画とかに取り組んだことが、技術革新につながったことも紹介してた。リコールの話とか技術と科学者の関係の話とかもあった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
リコールが多発している現状の新たな技術課題 =見えない課題 ⇒設計・開発の技術者が責任を持たなくてならない 温度⇒軟化⇒摩耗⇒粉末⇒飛散⇒コネクタ⇒接触不良 試作時 量産時 数 サンプル <<<量産 時間 評価時間 << 使用期間 分ければ分かる方法論 より いじめればわかる方法(積極的に必要なデータをつくり出す やり方)の方が効率的 目次 「品質王国日本」が新たにやらなければならないこと—まえがき 1章 品質疑惑がなぜ次々に起こるのか —見えない不良とは何か 2章 信頼性にも「新旧交代」が当てはまる —従来型モノづくりの限界 3章 「まさか!」をなくす技術はあるか —「いじめれば分かる」方法論 4章 高品質と低コストの新しい基準 —「試せばわかる」方法論 5章 「常識的な自分」から段階的に抜け出す —何が効率化を阻害しているのか 6章 日本で売れ世界で成功する製品の条件 —「本当のニーズ」に応えるために
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品質の確認は いじめれば分かる 試せば分かる 壊れないかどうか 叩いてみるか ということ 試した結果 見える不良と 見えない不良とになる 見えない不良をみつけるために 試した結果のデータの活用法 不良発見の クレームを無碍にしない 相手の感情をも見える化して対応する
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「○○力」という言葉は最近よく聞かれますが、この本では「品質力」という造語を使っています。著者の経験を通じて、品質=顧客の期待値、を作ることについていろいろな具体例やたとえを使って解説。登場するさまざまなエッセンス(品質と品種、品質とブランド、重要だが緊急でないこと、科学的手法と...
「○○力」という言葉は最近よく聞かれますが、この本では「品質力」という造語を使っています。著者の経験を通じて、品質=顧客の期待値、を作ることについていろいろな具体例やたとえを使って解説。登場するさまざまなエッセンス(品質と品種、品質とブランド、重要だが緊急でないこと、科学的手法と技術的手法、TQCとTQMなど)はエンジニアだけに必要なテーマではない気がする。科学的手法と技術的手法ってはじめて聞いた。 高品質を低コストで実現するひとつの方法として直交表を取り上げています(L9直交表)。1つの例を取り上げている程度で詳しい適用法などはありませんが、立体表現するというのが「直交する」「均一に存在する」という性質をとても直感的で、印象的でした。
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