なるほど図解！国境線の謎がわかる本 の商品レビュー

吉田一郎【監修】,造事務所【編著】

2022/01/07

非常に面白かった。地図を眺めてて不思議に思ってた事をかなりクリアにしてくれましたね。西サハラ、フランス領ギアナ、パプアニューギニアとインドネシアの国境とか。
しかし今でも各国の帝国化の残滓が世界的に残っていて、硬直化しているというのがよく分かった。そして何か動きがあるときは大国の思惑があるとも…
日本の国防、国境意識は希薄なのだけど、この世界6位の国境線をクレイジーな隣国から守り切れるのだろうか。一国では間違いなく守りきれないので、同盟関係重視しないといけないのだけどその意識も希薄だし、そもそも米国の関心は中国のみなのでロシア国境線、北方領土は好転しそうにないのだろうな。

2014/03/01

天気のいい日に図書館へ出かけ、
天気の悪い日に読んでみた。
ワイドショーのような軽妙な筆致に、
そして捨象した事柄に、
ストレスを感じ読み終わったことにしました。
だめだこりゃ。

2013/08/16

知っている話が多かった中で、国土がないにも関わらず国家並みの待遇を受けているという「マルタ騎士団」と人口わずか4人の英仏海峡の「シーランド公国」、ここは承認国はゼロ、クーデターまでが起こった！という話は傑作としかいいようがありません。ロシアの飛び地となったカリーニングラードやアフリカのレソト、スワジランドなど、周辺から孤立した国家・地域のＨＩＶ汚染の深刻さなど、日本では知られていない話に少し衝撃でした。地球儀で見る小さい国々に住む人たちの悲惨な状況に改めて申し訳ないような気持ちを禁じえません。

2010/12/21

　日本にも、北方領土や尖閣諸島、竹島といった領土問題がありますが、世界を見渡せば驚くほどたくさんの国境の問題があるんだと思わされます。

　イスラエル、パレスチナ問題も、未だにきな臭いところだし、カシミール地方もインド、パキスタン、中国の思惑が入り乱れて国境が定まっていないし。

　領土問題に繋がる周辺国の思惑に、何で平和的に解決ができないんだろうといい年して青臭い憤りを感じます。

　何だか難しいですね。世界の珍しい国境についてエンタテインメント的に書いてある部分も多いのですが、私が変に引っかかってしまった感じです。

2009/11/25

国境線を通じて国際関係の歴史を学ぶ本。ただし（事例のマニアックさはともかく）初心者向けで掘り下げ方は少ないので、雑学好きにはちょっと物足りないかも。

2012/02/21

図版の入れる場所を間違えている処あり：副題：危なすぎる国境線から不思議な飛び地まで〜承認国家ゼロのシーランド公国はイギリス領海から外れた沿岸警備用海上要塞を占拠したモノ。マルタ騎士団は国連にオブザーバー参加しており，ローマの本部ビルは治外法権，構成員は１２５００人以上。バルト沿岸のカリーニングラードはロシアの飛び地でＨＩＶ感染率がトップクラス。日本でソマリアはちゃんと描かれているが内実は主要６氏族の強い対立で分裂状態〜国境なんて，その国の事情で様々