秋葉少年 の商品レビュー

瓦屋根将吉(著者)

2011/10/27

　おたく狩りにあった少年とメイドさんのはなし。
　二次元を毛嫌いした少年が二次元に浸食されていくはなし。
　フリーペーパーに掲載されていた少女にひとめぼれした少年のはなし。
　原作は知りません。
　個人的に、みっつめのひとめぼれした少年のはなしがすきです。
　現実だけれども現実ではない。自分のイメージを押し付けて自分の好きなようにうごかして、其処に居るのは。
　どれも最低で屑みたいで吐き気がするほどにいらいらするおはなしです。
　逃避ともいえるでしょう。だれしもが『自分を肯定させたい』。自分は間違っていないと思いたいのです。
　おたく狩りにあった少年もその好意を自分のためにいいように使ったメイドも、二次元を嫌い切り捨てようとしてのめりこんだ少年も、彼女のイメージを固定して自分の理想を押し付けて自由に動かす少年もそれを逆手にとって自分を世に知らしめようとする少女も。
　因みに、ひとつめ：バッドエンド　ふたつめ：グッドエンド　みっつめ：たぶんバッドエンド
　ふたつめは最後が可愛くてちょっとほのぼの