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弦楽四重奏 の商品レビュー

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2011/08/10

文庫クセジュには、音楽ジャンルだけでも、いかにも私が好きそうなテーマの本が並んでいるが、実はほとんど読んだことない。私の住む田舎町の書店にも図書館にもこのシリーズが置かれていないからだ。 日本の雑多な新書みたいに、軽くて読後ただちに内容を忘れてしまうような本だろうと思っていたが、...

文庫クセジュには、音楽ジャンルだけでも、いかにも私が好きそうなテーマの本が並んでいるが、実はほとんど読んだことない。私の住む田舎町の書店にも図書館にもこのシリーズが置かれていないからだ。 日本の雑多な新書みたいに、軽くて読後ただちに内容を忘れてしまうような本だろうと思っていたが、これはなかなかためになった。日本のくだらない膨大な「新書」群(たまにいい本もあるが)とはレベルが違う感じだ。 完成した形での「弦楽四重奏」を最初に書いたのはボッケリーニらしい。 著者は特にベートーヴェン、ブラームス、バルトークあたりの四重奏を重視しているようだが、その他の作曲家の作品についても、たくさん譜例が載っていた。 また、弦楽四重奏に限らず、その変種と言えそうな弦楽五重奏やピアノ五重奏・四重奏等についても多く言及している。 「現代音楽」に関してはエリオット・カーターの2番にちょっと皮肉っぽく触れているくらいで、リゲティあたりもまだ登場していない。書かれたのが1986年だから、そんなものか。 文庫クセジュ、何点か読んでみようかな。

Posted byブクログ