ピストン/デヴォート 和声法 分析と実習 の商品レビュー
日本での和声の実習といえば、いわゆる「芸大和声」と呼ばれる「和声―理論と実習」(音楽之友社)が一般的ですが、ものすごく体系的で学習しやすい反面、「実際の作品」と照らし合わせた説明や使用例がないため、楽曲における機能や効果、実用性についていまひとつピンと来ないことがあるも事実。そこ...
日本での和声の実習といえば、いわゆる「芸大和声」と呼ばれる「和声―理論と実習」(音楽之友社)が一般的ですが、ものすごく体系的で学習しやすい反面、「実際の作品」と照らし合わせた説明や使用例がないため、楽曲における機能や効果、実用性についていまひとつピンと来ないことがあるも事実。そこで、この本を手に取ってみました。 各和声についての機能・効果を詳細に解説してあるだけでなく、旋律やリズムの仕組み、楽曲構造などを、実際の作品を引用した豊富な譜例とともに解説してあるのでわかりやすいです。「慣用期」以降の、近現代の和声(新ウィーン楽派あたりまで)にまで触れてあるもうれしいところ。
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