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寂聴源氏塾 の商品レビュー

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2022/09/30

紫式部の名前の由来、平安時代の女性の呼び名などなど当時の世相、文化の説明から、物語の由来、藤原道長、清少納言他女性作家との関係をも詳しく説明があり、源氏物語の世界にスッと引き込まれていきました。高校時代に古文の授業で桐壺、若紫など部分部分を読みかじっただけでしたが、物語が3部構成...

紫式部の名前の由来、平安時代の女性の呼び名などなど当時の世相、文化の説明から、物語の由来、藤原道長、清少納言他女性作家との関係をも詳しく説明があり、源氏物語の世界にスッと引き込まれていきました。高校時代に古文の授業で桐壺、若紫など部分部分を読みかじっただけでしたが、物語が3部構成になっており、光源氏の盛衰が見事に描かれ、平安時代の聴き手の女御たちの様子や優れた文学作品としての評価の所以を良く理解出来ました。

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2017/09/29

寂聴訳を完成した著者の女性、しかも出家した身で書いた解説であるだけに、リアリティーがあり、楽しく読めた。円地文子訳に関わった経験の記載もあり、過去の現代訳の比較も興味深いところ。著者の名場面の解説が力が入っており惹きこまれるが、印象に残ったのは明石の君が幼女を紫の上に引き渡す涙の...

寂聴訳を完成した著者の女性、しかも出家した身で書いた解説であるだけに、リアリティーがあり、楽しく読めた。円地文子訳に関わった経験の記載もあり、過去の現代訳の比較も興味深いところ。著者の名場面の解説が力が入っており惹きこまれるが、印象に残ったのは明石の君が幼女を紫の上に引き渡す涙の別れの場面の描写。また宇治10帖における大姫や浮舟の心の葛藤…。この他空蝉、花散里。女三ノ宮などの心の描写が素晴らしい。「源氏」が実は女性たちが主人公で、彼女たちの詳細な心理描写の物語であるとの一貫した主張の面目躍如たるところ。藤壺、女三ノ宮、浮舟たちの出家と出家を願いながら出来なかったという紫の上の幸せ度の描写が出家した著者ならでは。

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2009/10/04

源氏物語の現代語訳はたくさんでているけれど、この本はその内容を的確に教えてくれる。 源氏物語とは、光源氏の物語ではなくそれぞれに関わった女たちの物語だったんだ。 複雑極まりない男女関係や親子関係がこの本でちゃんと理解できた。 1000年前のラブストーリー。今も色あせないのは人間の...

源氏物語の現代語訳はたくさんでているけれど、この本はその内容を的確に教えてくれる。 源氏物語とは、光源氏の物語ではなくそれぞれに関わった女たちの物語だったんだ。 複雑極まりない男女関係や親子関係がこの本でちゃんと理解できた。 1000年前のラブストーリー。今も色あせないのは人間の恋というのはどんな時代でも同じであるということなのだろう。

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2009/10/04

この本はまるで源氏物語についての講義を聴いているようでした。以前、瀬戸内寂聴さんの訳本は読んだんだけど、また近々読んでみたくなりました。まずは“あさきゆめみし”を読みなおしてみよう^^

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