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機獣新世紀ZOIDS 公式ファンブック(2) の商品レビュー

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2019/09/11

ゾイド公式ファンブック、待望の2巻。 試作機だったジェノザウラーの制式採用から西方大陸戦争終結までを描く。 大元はコロコロコミックで連載されていたゾイドバトルストーリーの記事であるが、公式ファンブックにまとめるにあたりストーリーをかなり補完している。 コロコロ連載時とのもっと...

ゾイド公式ファンブック、待望の2巻。 試作機だったジェノザウラーの制式採用から西方大陸戦争終結までを描く。 大元はコロコロコミックで連載されていたゾイドバトルストーリーの記事であるが、公式ファンブックにまとめるにあたりストーリーをかなり補完している。 コロコロ連載時とのもっとも大きな相違点は、共和国・帝国に明確に巻の主人公が設定されたことだ。共和国はベテランいぶし銀のアーサー・ボーグマン。対して帝国は冷静沈着な若きテストパイロットのリッツ・ルンシュテッド。 この2人はマンガ『機獣新世紀ゾイド』の作者、上山道郎氏によりデザインによりデザインされている。 アーサーとリッツの2人の戦いにフォーカスしつつ、共和国と帝国の戦争の大局が描かれる。前巻(1巻)と変わり、2人の主人公が設定されたことで、読者もストーリーの視点を確保しやすくなったといえる。 ※なお、個人的には1巻やゲームのPS ZOIDSのようにキャラクタービジュアルを一切設定せずゾイド戦のみで想像力を掻き立てる手法も魅力的である。 また、1巻に比べ、パイロットとゾイドの絆を強く描いている点が特筆される。アーサーもリッツも強化はされるものの、最後まで同個体のブレードライガーとジェノザウラー(ジェノブレイカー)に乗り続ける。 ゾイドが生物であり、乗り手との精神的な感応が重要であるということ。 ゾイドの醍醐味をより押し出してきたと言えよう。 特に終盤のデススティンガーとの死闘のさ中、帝国側主人公リッツが、「本当は戦いを望んでいた」自らの本心に向き合うことでジェノブレイカーとはじめて完全に心を通わせるシーンは最高潮である。 その他もゴジュラス・ジ・オーガの覚醒やほろ苦いラストなど見所は多い。 ぜひ、手に取って読んでいただきたい。 <余談> 本巻に収録されている改造ゾイドの中でもっとも好きな機体はデストロイドゴジュラス1号機と2号機である。

Posted byブクログ