科学コミュニケーション論 の商品レビュー
理論面を中心に解説した東大プログラムの教科書。これだけまとまったものは他にあまりない。北大やお茶大関係者が出したより実践的な書物と併せて読むと良いだろう。理論と実践は車の両輪。
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140628 中央図書館 専門家(expert)に対して素人(lay people)の科学的知識の絶対量が少ないことが、コミュニケーションの課題だとする「欠如モデル」から、「文脈モデル(科学的知識だけでなく、状況に即して組織化された知識で受け取られる)」への志向がトレンドだが、諸...
140628 中央図書館 専門家(expert)に対して素人(lay people)の科学的知識の絶対量が少ないことが、コミュニケーションの課題だとする「欠如モデル」から、「文脈モデル(科学的知識だけでなく、状況に即して組織化された知識で受け取られる)」への志向がトレンドだが、諸研究はまだ発展段階である。 民主主義モデルでは、より多くの価値観(専門家以外の)を導入することによって良い判断ができるということが主張される。例えば、技術官僚モデルでは、環境における有害物質の規制の失敗は、不十分な専門家投入の結果である、と主張するのに対し、民主主義モデルでは、市民は十分に技術的なことを議論できるという仮定にたり、民主制の導入を説くことになる。 → 我が国は、一般的には市民の言説は「空気」に支配され、個人は自身の判断モデルを十分に形成せず安易に疑似権威(マスコミなど)に寄りかかろうとするものと思われる。そのような場合、民主主義モデルへの過度の期待については慎重になるべきであろう。
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2011 8/16パワー・ブラウジング。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。 市民と科学・研究の関係について博論中で扱う関係で手にとった本。 第2章の引用文献11版、科学・工学指標(http://www.nsf.gov/statistics/seind08/)は主要国の市民の科学...
2011 8/16パワー・ブラウジング。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。 市民と科学・研究の関係について博論中で扱う関係で手にとった本。 第2章の引用文献11版、科学・工学指標(http://www.nsf.gov/statistics/seind08/)は主要国の市民の科学に対する態度を考える際に使えそう。
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