教育をめぐる虚構と真実 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
2008年刊行。対談者のメンツを見ると、一読の価値はある。なお、いわゆる「ゆとり教育」は、目指していた教育内容からすれば、それまでよりも困難かつ野心的な試みである。つまり、定着すべき知識が少なくなるものの、それ以上のものが目標とされていたもので、決してゆとりを持てるものではなかった。正確にとらえようとすれば、こう理解できるが、そもそも教育を「…道」と同値にみる日本人の心性に、「ゆとり」(内実を全く反映しない)という言葉がそぐわなかった。換言すれば、宣伝語彙のセンス欠如が招いた問題のようにも感じる。
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