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ジャパンクールと情報革命 の商品レビュー

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2017/09/13

本書の中で著者は、工業社会の後に情報社会がくるという「段階的発展説」は間違っていると主張しています。江戸時代にすでに歌舞伎や落語、浮世絵の創作者といった、享受者が重なり合うような文化が成立していました。このような日本文化の特徴は、現在インターネットを通じて広がっているサブカルチャ...

本書の中で著者は、工業社会の後に情報社会がくるという「段階的発展説」は間違っていると主張しています。江戸時代にすでに歌舞伎や落語、浮世絵の創作者といった、享受者が重なり合うような文化が成立していました。このような日本文化の特徴は、現在インターネットを通じて広がっているサブカルチャーの享受形態とよく似ていると著者は指摘します。 こうした文化の享受形態においては、ハードな「モノ作り」よりもソフトな「モノ語り作り」の方が重要になってきます。しかし日本の産業構造は、このような社会の動向を把握しておらず、それがバブル崩壊以後の日本の経済の低迷を招いたと著者は言います。 そのほか、台湾・韓国・中国における日本のサブカルチャーの受容状況についてのレポートも含まれています。 議論が多岐に渡っていて、どれも中途半端に終わっている印象があります。とくに日本の伝統文化と現代のサブカルチャーの比較というテーマはよく見かけますが、他方で批判も多く、どうしても強引なところがあるのではないかと感じてしまいます。

Posted byブクログ

2012/01/14

情報学と江戸文化とアニメ漫画に精通する著者ならではの一冊。 見出しで抵抗を覚えたが、中身はまともだった。 アニミズムについて強い興味を覚えた。

Posted byブクログ