京都の江戸時代をあるく の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
歴史の長い京都にとって、いいものは焼け落ちたようです 「先の大戦で」というのは応仁の乱らしい 実際はドンド焼き(幕末)の方が被害がひどかったとか書かれたものもあります 本書は、江戸時代の貴重なものが、京都人にとって「ついこの間のモノで、価値もない」として失われる話です 実は、戦前の資料も貴重なんですよ 質の悪いわら半紙にガリ版印刷 江戸時代の和紙に比べて耐久性が著しく悪い「西洋紙」 ※酸性紙なのでドンドン劣化する 80~120年前の資料が失われます(本書と無関係) 貴重な一冊です
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「さきの大戦」といえば京都では応仁の乱のこと、って聞いたことありますよね。 京都のおうちの蔵には江戸時代の古文書がいっぱいあるので、よその町なら大切に扱われるものも大切にされない、って話も聞いたこともあります。 この本は、そんな京都の江戸時代の遺跡を楽しく紹介してくれる本です。 ...
「さきの大戦」といえば京都では応仁の乱のこと、って聞いたことありますよね。 京都のおうちの蔵には江戸時代の古文書がいっぱいあるので、よその町なら大切に扱われるものも大切にされない、って話も聞いたこともあります。 この本は、そんな京都の江戸時代の遺跡を楽しく紹介してくれる本です。 京都の人に重く扱われていない京都の道しるべや近世の痕跡。竜馬の足跡などミステリータッチで軽快にたどっています。 そして、そんな遺跡への著者の愛情が随所に感じられます。 歴史学の手法に重きをおいて書かれているまじめな本なのに、随所に散りばめられた遺跡の写真の横にちょこねんとすまして写っている方々、どなたかしら、というちょっとしたミステリー感も残る1冊です。
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コラム形式でかいてありますが、なかなかマニアックな内容です。 江戸時代と言えば、京都が政治の中枢から切り離されていく時代。 どうしても、歴史家のエアポケットのような場所なんだろう。 読んでいてなるほどと思うことがでてくる。
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