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夫から妻へ、妻から夫へ 60歳のラブレター(8) の商品レビュー

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2009/10/04

紹介:田中 美千代 今回、私は、『夫から妻へ、妻から夫へ 60歳のラブレター』という本を読みました。 NHK出版が企画した本で、実際に夫婦である2人が、60歳前後に改めて、パートナーへ ハガキ1枚分のラブレターを書くというものです。私が読んだのは、最新版の8作目でした。 普段は、...

紹介:田中 美千代 今回、私は、『夫から妻へ、妻から夫へ 60歳のラブレター』という本を読みました。 NHK出版が企画した本で、実際に夫婦である2人が、60歳前後に改めて、パートナーへ ハガキ1枚分のラブレターを書くというものです。私が読んだのは、最新版の8作目でした。 普段は、言えない感謝の気持ちを伝える手紙。中には、もう亡くなっているパートナーへ 宛てた手紙を書かれている方もいて、じーんと来ると同時に、とても温かい気持ちになりました。 その中の1人の埼玉に住まれる62歳の方のお手紙を紹介します。 単身赴任や出張の連続で会話の少ない年月だったな、お母さん。 やっとゆっくり会話が出来る余裕が生まれたのに、巣立ってゆく子供たちを見守りながら 満足感を得られる年齢になったのに、喉頭がんになんかなっちまってすまない。声帯を 失っちまって、話が出来ないのが悔しいなぁ。 事業が辛くなったとき、病魔に負けそうになったとき、そのたびに『家なんか売っても良い。 二人で暮らせればどこに住んでも良い。だから頑張って!』と励ましてくれたな、お母さん。 あの時のお母さんは光っていたよ。 でも、お母さん。声は出せないけど、今じゃあ喜びも悲しみも二人で分かち合えてるよな。 これって、中々いいんじゃないか。これって神様がくれた褒美だよ、きっと。そうだろう、 お母さん。 そうそう、暖かくなったら旅行にでも行こうか。なっ、お母さん。旅先で改めてプロポーズ したいんだよ。今度生まれてくるときの為に予約をするよ。いいだろう、お母さん。 癌になって、思いを伝えられず、もどかしい気持ちもある中で、本当にお互いを思いやり、 そして、癌であることでさえ、神様のプレゼントだと思えることの強さ。そして、再度、 奥さんに対する愛情を伝えられています。 夫婦の数だけ夫婦の形があると思いますが、最終的に、お互いを思い合っていられる夫婦は とても素敵だなぁと思いました。 私はまだ独身ですが、夫婦の形に限らず、周りの人を思い合ったり、労わったりすることは 本当に大事で、そして、そう感じた時には、恥ずかしいとは思いますが、相手に伝えていくこと が大事なんだなぁと改めて再確認しました。

Posted byブクログ