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そばがらじさまとまめじさま の商品レビュー

4.5

3件のお客様レビュー

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2023/12/16

岩手・西和賀地方に伝わるお話を、 地元作家の小林輝子と絵本作家の赤羽末吉によって 絵本化したもの。 岩手の昔話の分厚い本を夏休みだーっと読んで 結局行き着いたのが、このお話だった。 とはいっても、糞尿は出てくるし、終末はばさまがじさまを撲殺するという かなり救いようがないもの...

岩手・西和賀地方に伝わるお話を、 地元作家の小林輝子と絵本作家の赤羽末吉によって 絵本化したもの。 岩手の昔話の分厚い本を夏休みだーっと読んで 結局行き着いたのが、このお話だった。 とはいっても、糞尿は出てくるし、終末はばさまがじさまを撲殺するという かなり救いようがないもの。 このままでは学校の場では発表できないな、ということで 内容をいくつか変更し、 学習発表会で劇として発表した。 作者の小林さんとお話する機会があり 「この地域の昔話には食べ物が出てくるけど金銀財宝が出てこない。なぜか?」 という問い・そして答えを聞き、納得した。 また、赤羽末吉氏の自伝に、この本(特に小林さんとの出会い)について記述されており、その内容をもとに改めて絵本を読み、「ああ〜っ」と感銘を受ける。 絵本作家の気配りとプロ意識を、学ばせていただいた。 子どもたちと積み上げた1ヶ月の時間、そして本番。 私にとって、これも、かけがえのない一冊である。

Posted byブクログ

2023/08/26

「そばがらじさまの捨てた犬を、まめじさまが大切に育てていると、犬がかもしかを捕まえてきて、まめじさまは、しし汁にありつけます。羨んだそばがらじさまが、犬を無理やり連れていきますが、ひどい目に。良いじいさんと悪いじいさんが登場してくる典型的な本格昔話を、選び抜かれた表現で展開する昔...

「そばがらじさまの捨てた犬を、まめじさまが大切に育てていると、犬がかもしかを捕まえてきて、まめじさまは、しし汁にありつけます。羨んだそばがらじさまが、犬を無理やり連れていきますが、ひどい目に。良いじいさんと悪いじいさんが登場してくる典型的な本格昔話を、選び抜かれた表現で展開する昔話絵本の傑作です。」

Posted byブクログ

2012/04/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「はなさかじいさん」や「こぶとりじいさん」と同じく、良いじいさんと悪いじいさんが出てきて対照的な行いをするというストーリー。 方言で語られるので難しい言葉もたくさん使われているのですが、絵を読むと子供でもだいたいのことは分かります。 「◯◯なんだと」という語り口が心地よく、本当に昔の人にお話をしてもらっているような気分に。そして最後のひとこと、ちゃんちゃんといった意味の「とっぴん ぱらりの ぷう」が、残酷な最後をちょっと軽くしてくれます。

Posted byブクログ