トリュフォー、ある映画人生 の商品レビュー
トリュフォーの映画に匹敵する文章を並べることが可能な文章家がいるとすれば、山田宏一以外の誰がいるんだろうか。蓮實重彦では務まらない役割を全うしたE/Motionalな言葉の連なり。バザンとの関係のような関係が人生に築けたなら。みんな実は。
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同じ山田宏一による「友よ映画よ、わがヌーヴェル・ヴァーグ誌」が素晴らしかったのでこちらも続けて購入。 内容は友よ〜に比べて個人的エピソードや製作秘話などが少なく物足りなく感じたが、それでもバザンやロッセリーニ、ヒッチコックとの出会いなど伝聞であってもなかなか心ときめかされる話であ...
同じ山田宏一による「友よ映画よ、わがヌーヴェル・ヴァーグ誌」が素晴らしかったのでこちらも続けて購入。 内容は友よ〜に比べて個人的エピソードや製作秘話などが少なく物足りなく感じたが、それでもバザンやロッセリーニ、ヒッチコックとの出会いなど伝聞であってもなかなか心ときめかされる話であった。 個人的に本書でもっとも感動したのは冒頭のグラビアページで、少年時代のトリュフォーがジャンピエールレオーに生き写しだったり、スピルバーグと至近距離で膝を付き合わせて見つめあっていたり、アンリ・ラングロワがイメージ通りの風貌であったりと本書を読んだ後にもう一度見ると、各々のエピソードが思い出されて二度楽しめる。
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自分を疑うことをやめないこと。ぐずぐずしていて遅れをとること。笑う側より笑われる側に立つこと。トリュフォー監督の姿勢には学ぶところが多いです。読むと元気になれる一冊。
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