世間の辻 の商品レビュー
あいかわらず じんわり人情の機微に触れさせてもらえる 澤田ふじ子さんのこの「公事宿」シリーズは 一日に一話ずつ 読ませてもらうことにしている 今回のテーマは「世間」「法のあり様」、 現代社会に起きてしまった「事件」「事柄」が 救いようのない場合がほとんどであるだけに こうし...
あいかわらず じんわり人情の機微に触れさせてもらえる 澤田ふじ子さんのこの「公事宿」シリーズは 一日に一話ずつ 読ませてもらうことにしている 今回のテーマは「世間」「法のあり様」、 現代社会に起きてしまった「事件」「事柄」が 救いようのない場合がほとんどであるだけに こうして澤田ふじ子さんの深い人間洞察に 根差した「救われる物語」として読ませてもらえる ことに ほんとうに ほっとさせられます
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公事宿事件書留帳シリーズ第14作。 『師走の客』 彦根からきた金物屋の主人が鯉屋にきて、人探しを依頼する。菊太郎は一眼見て、あの律儀さは生得のものではあるまい。自分を強引に矯めてきた者に限られる律儀さだ、と見抜く。この男は昔悪事に手を染めてしまい、取り返しのつかない事をしてしまっ...
公事宿事件書留帳シリーズ第14作。 『師走の客』 彦根からきた金物屋の主人が鯉屋にきて、人探しを依頼する。菊太郎は一眼見て、あの律儀さは生得のものではあるまい。自分を強引に矯めてきた者に限られる律儀さだ、と見抜く。この男は昔悪事に手を染めてしまい、取り返しのつかない事をしてしまったかつての恋人、そして我が子への贖罪に動いていたのだ。親子の名乗りをするでもない、男の万感の想いが心にささる。
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図書館で借りた本だが、見返しに本の帯が貼ってあり、ドラマ化された時の俳優の写真があった。 もうその俳優の顔が、頭から離れず、全く楽しめなかった。 そういうのは、やめてほしい。
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L 公事宿事件書留帳14 いつも、どこか現代にも通じる社会問題に触れる鯉屋や菊太郎。世間の辻は介護問題。 双子の片割れの話はよくあるな。
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11/6-11/10 絶品だ! 短編の集まりだけど、一つ一つが 読者の気持ちを揺り動かしてくれる。 号泣はしないけど、 涙がにじむ。 お喜びはしないけど、 「やった」と共感できる。
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