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優雅なハリネズミ の商品レビュー

3.8

34件のお客様レビュー

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2012/07/18

なんかこう、この層に生まれた人はこういう人間でって型にはまってるのが当たり前という考えにびっくりした。 あと、何か日本が美化されてて無駄に緊張しちゃった。

Posted byブクログ

2012/05/06

教養を隠して生きるルネと、大人の世界に幻滅したパロマ。そんな2人の元に現れたオヅは、2人の人生を変えていく……。本や映画や日本文化が好きな人にはたまらない一冊。自己投影する人も多いのでは?フランスの「本屋大賞」というのもよく分かる。

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2012/02/09

フランスの本屋大賞受賞作品というフレーズに惹かれ数年前購入。 これが本屋大賞受賞なんだ。フランス人って凄い。

Posted byブクログ

2012/01/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本が美化されすぎな気もするが面白かった。 わざわざこのラストにしないで欲しかったなぁ。でもこれも日本的なのかな。

Posted byブクログ

2011/03/18

最後の展開に納得しがたいところはあるが、全体的に感動した。哲学や美術などに詳しくなくても、心に響くものがある作品。

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2011/02/10

未だフランスにはこんな階級・地位に対して閉鎖的社会なのでしょうか。外からみるのとは違う、内にいるからこその閉塞感は日本においても同じ気がします。そしてこのラストの展開は、やっぱり日本文化的と言われれば、そうなのかも。 そしてこの閉塞感というバリアーに覆われた場所に、こんな日本人が...

未だフランスにはこんな階級・地位に対して閉鎖的社会なのでしょうか。外からみるのとは違う、内にいるからこその閉塞感は日本においても同じ気がします。そしてこのラストの展開は、やっぱり日本文化的と言われれば、そうなのかも。 そしてこの閉塞感というバリアーに覆われた場所に、こんな日本人が引っ越してきたら「惚れてまうやろ!」な人物像のオヅ叔父様でした。

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2011/12/03

 美しくて、本当に美しくて貴いものと言うのは人に触れさせたくないのかもしれない。  隠すからこそ自分の中で熟成させていくから密度は上がり、もっともっと隠したくなる。理解される事を望まないから。  それこそ卵か鶏か。  理解されたら、社会の秩序を壊してしまうのを分かってしまっている...

 美しくて、本当に美しくて貴いものと言うのは人に触れさせたくないのかもしれない。  隠すからこそ自分の中で熟成させていくから密度は上がり、もっともっと隠したくなる。理解される事を望まないから。  それこそ卵か鶏か。  理解されたら、社会の秩序を壊してしまうのを分かってしまっている。それすら聡明さと美への理解を持ち合わせているが故の行動。  だからこそ感性の合う相手に逢う確率はほとんど天文学的確率だ。喜びもそれだけ大きくなる。  性別も年齢も関係ない。ただ外面だけ取り繕っている人間よりも研ぎ澄まされた人間関係の結びつきは固く、優しい。そしてとても切ない。  美しく切ない結末は、私にとってとてもショックなものだった。

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2010/06/26

自分の知性を隠して、アパルトマンの管理人を演じている未亡人の独白が主で、家族や大人に失望して、アパルトマンに放火して自殺しようと計画している天才少女の日記が挿入される形で進む小説。 章というべきものが短いので、読みやすいと思う。 日本のマンガや映画の話がたくさんでてくる。谷口...

自分の知性を隠して、アパルトマンの管理人を演じている未亡人の独白が主で、家族や大人に失望して、アパルトマンに放火して自殺しようと計画している天才少女の日記が挿入される形で進む小説。 章というべきものが短いので、読みやすいと思う。 日本のマンガや映画の話がたくさんでてくる。谷口ジローとかヒカルの碁とか。小津安二郎の映画は大きなウェイトしめてるな。 管理人が、どうしてそんなに自分の知性を隠すことにこだわっているのか、最初はその心のゆがみが知性を曇らせているような気がしていたけど、最後まで読んだらその意味がわかった。 哲学の章があって、いろいろ難しいことをかいてる。管理人パート。 その中でも、たぶん美について語られている章は重要で、美と永遠についてあらためて考えさせられてしまった。 最後は、こんなふうになる必要がないように思うけどな。

Posted byブクログ

2010/05/20

bucherwurmさんのレビュー(http://booklog.jp/users/iccoron/archives/4152089636)を読んで。

Posted byブクログ

2012/01/03

【内容】 自分の知性をひた隠し、アパルトマン管理人の典型を生きようとする未亡人ルネ。 大人たちの世界のくだらなさに幻滅し、自殺を志願する12歳の天才少女パロマ。 二人は並外れた感性と頭脳を持ちながらも、世間との係わりを拒み、自らの隠れ家にこもっていた。 しかし、ミステリアスな日本...

【内容】 自分の知性をひた隠し、アパルトマン管理人の典型を生きようとする未亡人ルネ。 大人たちの世界のくだらなさに幻滅し、自殺を志願する12歳の天才少女パロマ。 二人は並外れた感性と頭脳を持ちながらも、世間との係わりを拒み、自らの隠れ家にこもっていた。 しかし、ミステリアスな日本人紳士オヅとの突然の出会いによって、二人の未来は大きく開かれるのだった—哲学、映画、音楽、絵画、文学、そして日本文化へ自由自在に言及しながら、パリの高級アパルトマンに住む人々の群像をユニークに描き上げ、今世紀フランス最大のベストセラーを記録した感動物語。 フランスの「本屋大賞」受賞。 図書情報参照元: http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/libportal/DocDetail?txt_docid=NCID%3ABA87635049 ------------------------------------------------------------ 本国ではギフトとしても求められるなど、ベストセラーならぬ、”ギフトセラー”になった本だとか。 日本贔屓の主人公たちの思い描く日本の姿も興味深いですが、トルストイの作品を効果的に使用したりと、文学・芸術への造詣が深い、知的な一冊に仕上がっています。 一方で、ブルジョワ的な雰囲気が鼻につく、結末に納得がいかないなど、どちらかというと、日本人には癖の強い内容である印象もあります。 個人的には、タイトルのセンスといい、とても美しい一冊ではあると思うのですが、やっぱり、結末の解釈が難しく、読む人を選ぶ本だと感じました。 ただ、ライトノベルのような雰囲気の、読者に甘い本ばかりがランクインする日本の本屋大賞とは違って、こういう一冊が選ばれるフランスの本屋大賞って面白そう!とも思います。 日本の本屋大賞に満足できなくなった方には、オススメかも。 「誰かにプレゼントしたい一冊」になるか、「胸糞悪いブルジョワ小説」になるかは、微妙なところですが…。

Posted byブクログ