じゃじゃ馬と公爵 の商品レビュー

ジャッキー・マニング(著者),石川園枝(著者)

2009/10/04

貴族の娘でありながら、アリシアは社交界とは全く縁がなかった。父が酒と賭け事にうつつを抜かして、経済的に余裕がないのも確かだったが、三年前、ウェクストン公爵夫人に、いわれのない男性関係の噂を流されたことが一番の理由だった。それでも今は、大好きな競走馬の世話をして生計を立てているのだから、幸せといえば幸せだ。
　ところがある日突然、よった父親が奇妙な仕事を引き受けてきた。なんとウェクストン公爵夫人の息子である現公爵ダルトンの屋敷へ行き、そこに滞在しながら愛馬バッシュシャーの世話をするというものだった。父が前金をもらってしまった以上、アリシアにはどうしようもない。彼女は思い気分で公爵邸に向かった。
まさかダルトンにプロポーズされる運命が待っているとは思わずに・・・。