優しさをください の商品レビュー

キャサリン・スペンサー(著者),久我ひろこ(著者)

2009/10/04

今まで発展途上国で医療の現場に外科医として従事してきたアシュリーは、限界を感じて根を下ろすことの出来る土地を求めてカナダへ帰ってきた。途上国では、女というだけで信頼して貰えず、沢山の救えるはずの人々を目の前で失ってしまった。今度は、地道に生きていける安らぎのある生活がしたいと、田舎町にやってきた。住む家も運良くこじんまりとした魅力あふれた家を手に入れることが出来た。早速、年配ではあるが友達といえる人も・・・。ただ、また新しい職場ウィンターレイク病院に着任してから院長と顔を合わせていなかった。噂だけでは、人間的には・・・、でも仕事上で有能であればアシュリーは構わなかった。
１週間が過ぎ、ようやく院長に着任の挨拶をする機会に恵まれる。態度は無愛想だが、顔の彫りの深さや強靱な体格は想像していた人とは大違い。ところが、彼女が今度着任した医師だと聞いて院長は驚きと嫌悪を隠そうともせず「きみが医者だって？何て事だ！」と言い放った。