写真の読みかた の商品レビュー
50年以上前に書かれた本で、写真の読み方というよりは写真でどう説明するかといった実践的な本だと思った。 いわゆる写真芸術の分野とは決別しているというか、説明的で実用性に富んだ写真の使い方が多い。どう"見"せるかで、"魅"せるでは決して無い。
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名取氏による雑誌への寄稿・草稿3編と,その他メモをまとめたもの.写真それ自体を記号として捉え,そこに写っているものをどのように読み解いていくべきか,ということについて説いている. 同じ一枚の写真でも,合わせて見せる写真や,見せる順番を変えると,全く違う意味に取れるというのは,「実...
名取氏による雑誌への寄稿・草稿3編と,その他メモをまとめたもの.写真それ自体を記号として捉え,そこに写っているものをどのように読み解いていくべきか,ということについて説いている. 同じ一枚の写真でも,合わせて見せる写真や,見せる順番を変えると,全く違う意味に取れるというのは,「実は同じ灰色なんだけど…」というあの騙し絵を彷彿とさせるものがある.雑誌の見開きのような内容でも,同じ写真を使っているのに,キャプションやレイアウトを変えただけで正反対の内容を主張することが出来る. 写真が氾濫している今日に生きる上で,撮影者・編集者が何を言いたいのかを読み解くことも大切なのだが,文脈とは独立した視点で「何が写っているのか」を正しく把握することもまた重要であると感じた.
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1962年11月、名取洋之助は52歳の若さで胃ガンの為亡くなった。 木村伊兵衛、犬伏英之のあとがきから、生前彼が「メモ」を書いては撮影旅行に出掛け、帰ってきては書き、また出掛け、といった中で残された原稿400枚とその他雑誌等に掲載された文章を集め、一冊にまとめたのがこの本であるこ...
1962年11月、名取洋之助は52歳の若さで胃ガンの為亡くなった。 木村伊兵衛、犬伏英之のあとがきから、生前彼が「メモ」を書いては撮影旅行に出掛け、帰ってきては書き、また出掛け、といった中で残された原稿400枚とその他雑誌等に掲載された文章を集め、一冊にまとめたのがこの本であることがわかった。 冒頭<たくさんの写真が私たちの周囲で使われ、私たちが毎日、写真を読むことを強いられていながら、これまで、写真の読みかた、見かたの立場から、写真を論じた本がなかったというのは、おかしな話です>とある。 あとがきにも<これだけ写真のことを論じた文章はほかにない。一九五八年に名取さんは「写真を見る人の立場から写真を論じた本がないから、あえて筆をとった」と書いているが、その事情は、それから五年を経た今でも変りがない> 名取洋之助は頭で考え、同時に直感も大事にし、常に動き回りあれもこれもやってみる、という人だったように感じた。 写真は純粋美術ではなく、実用美術であるという考え方から、第一期日本工房で共に居た木村伊兵衛などと考えが割れ、別々の道を行くようになったようだが、彼の報道写真家としての生き様は、後世に色濃く影を落とした堂々たるものだったと思う。 なにはともあれ、写真論たるものにきちんと手をつけたのは今回が初めてだったのだが、この本からスタートできて好かった。 読み物としても、小難しいことはなく、楽しんですすめられた。
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(1972.09.14読了)(1972.09.03購入) 内容紹介 私たちは毎日さまざまな写真を見て楽しみ、また、そこから多くの情報を受け取っている。写真を見るということは、写真を読むということでもある。わが国最初の本格的な報道写真家であり、アートディレクターでもあった著者が、写...
(1972.09.14読了)(1972.09.03購入) 内容紹介 私たちは毎日さまざまな写真を見て楽しみ、また、そこから多くの情報を受け取っている。写真を見るということは、写真を読むということでもある。わが国最初の本格的な報道写真家であり、アートディレクターでもあった著者が、写真の正しい読みかたは、文字の読みかたと同様、不可欠の知識であるとの主張のもとに執筆したユニークな写真論。
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[ 内容 ] 私たちは毎日さまざまな写真を見て楽しみ、また、そこから多くの情報を受け取っている。 写真を見るということは、写真を読むということでもある。 わが国最初の本格的な報道写真家であり、アートディレクターでもあった著者が、写真の正しい読みかたは、文字の読みかたと同様、不可欠...
[ 内容 ] 私たちは毎日さまざまな写真を見て楽しみ、また、そこから多くの情報を受け取っている。 写真を見るということは、写真を読むということでもある。 わが国最初の本格的な報道写真家であり、アートディレクターでもあった著者が、写真の正しい読みかたは、文字の読みかたと同様、不可欠の知識であるとの主張のもとに執筆したユニークな写真論。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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大学に入って写真部に所属すると、同じく写真が趣味だった父が喜んで渡してくれた本。1967年の第7刷。年季入ってます。カメラをかじった人にはやはりバイブルでしょうか。
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