これを読んだら連絡をください の商品レビュー
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ーーー 「どうしているのか連絡してください。あなたは何様ですか」--出会い系サイトで知り合った八つ年下の恋人との交際は、あっけなく終わった。担当編集者の野末君と通い始めたK大辻堂キャンパスに、「私」の探し求める男はいるのだろうか。恋多き作家「前川麻子」が、うそと真実の隔てを超えた世界で、そのひりひりするような生き方を描いた最強の恋愛小説!
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フィクションなのか ノンフィクションなのか だらだら続く印象 男子大学生には興味がない タイトルが素敵
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私小説?私小説に見せかけた小説?実際のところはよくわからないけれど、前川さんがどういうふうに考えて小説を書いているのか、日々何をどう思っているのかが、ちょっとわかったような気がする。こういう、作者の考え方や生き方がストレートに表現されているのを読むのは、ちょっと恥ずかしくなったり...
私小説?私小説に見せかけた小説?実際のところはよくわからないけれど、前川さんがどういうふうに考えて小説を書いているのか、日々何をどう思っているのかが、ちょっとわかったような気がする。こういう、作者の考え方や生き方がストレートに表現されているのを読むのは、ちょっと恥ずかしくなったり。とにかく、前川さんの見る「今時の20代」が面白かった。普段見ないふりしていたものを、グサリと刺されたかんじ・・・。
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前川麻子の名前を初めて見たのは、この本の解説を書いている脚本家・桃井章も触れているロマンポルノ『母娘監禁・牝』だった。当時、脚本家・荒井晴彦の脚本が好きでこの映画を観に行った。岡田由希子の飛び降り自殺にインスパイアされ制作された映画だった。テーマ曲はユーミンの「ひこうき雲」。前川...
前川麻子の名前を初めて見たのは、この本の解説を書いている脚本家・桃井章も触れているロマンポルノ『母娘監禁・牝』だった。当時、脚本家・荒井晴彦の脚本が好きでこの映画を観に行った。岡田由希子の飛び降り自殺にインスパイアされ制作された映画だった。テーマ曲はユーミンの「ひこうき雲」。前川麻子は主演の女子高生役でポルノ女優に必要不可欠と思える色気が欠如していたが、独特の声と幼さの残る顔が印象的で魅力があった。作品自体、とても評価が高く、風前の灯火だったロマンポルノ後期の傑作だった。前川麻子が印象に残ったのはそれだけではなく、当時から劇団を主宰し作演出もしていたからだ。初めて読んだ文章は、俳優・松田優作を映画芸術で特集した時の追悼文だった。前川麻子と松田優作とのエピソードを綴った文章がずば抜けて面白かった。 さて、この小説だが、あまり読みやすいとはいえないが、考えて考えて考えてしまう前川麻子の資質がよく出ている作品だ。主人公は作家であり前川麻子自身を連想させながら、そうではないという虚実を入り混じる世界だが、そういった深みにはまればはまるほど小説が小説たりえて、「嫌いなもの」が好きというロジックが成立する小説独自の世界が構築されている。
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私小説? 視点がすき。自分を含め最近の20代半ばまでって ほんとこんな感じがする。 表面の人づきあいはこなすけど、 芯がない。見えない。 そのそもないのか、見えにくいのか。
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