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孤虫症 の商品レビュー

3.6

131件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    40

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    0

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タイトル通り

虫が出てきます。 想像しただけで気持ち悪い。 しかし見事でした。

鹿内美保

2024/04/22

自分が恵まれていると感じたい登場人物の語りから始まるこの物語。途中から語り手の切り口が変わってどんどん物語がどろっとしてく感じがよい。まさかそんなことになろうとはという展開だった。読み終えたら孤虫症というタイトルに深みを感じれるはず。

Posted byブクログ

2024/04/21

駅近34階タワマンの8階で暮らし一流企業の夫と中学受験を控えた娘を持つ麻美。妹の結婚前に住んでいたアパートを隠れ家に3人の男を飼い、関係を持った男たちが奇病で死んでいく。寄生虫感染の恐怖と娘の事故死でノイローゼとなり、ある日右手を切り落として失踪するという第一章。そして第二章は語...

駅近34階タワマンの8階で暮らし一流企業の夫と中学受験を控えた娘を持つ麻美。妹の結婚前に住んでいたアパートを隠れ家に3人の男を飼い、関係を持った男たちが奇病で死んでいく。寄生虫感染の恐怖と娘の事故死でノイローゼとなり、ある日右手を切り落として失踪するという第一章。そして第二章は語り手が妹の奈未に切り替わり、麻美の不幸な生い立ちや周囲との関連が語られ徐々に紐付いていく。終始様々なドロドロが詰まった展開に引き込まれエログロバイオミステリーといった新ジャンルの中にどっぷり浸かれる。 書評に「こんなもの書きましたけど何か文句でもありますか」と紹介があり、とてもしっくりきてニヤけた。そしてこの孤虫症という奇病がフィクションでは無いという…震える一作。

Posted byブクログ

2024/04/11

常に読者を落ち着かない気分にさせてくれる小説。『殺人鬼フジコの衝動』を読み、著者のデビュー作品を読みたくて手にしました。ねっとりとした空気感と不穏な雰囲気の登場人物たちに、感情移入できるキャラクターはおりませんでした。 嫌な気持ちを引きずりつつ最後までページをめくる手を止められま...

常に読者を落ち着かない気分にさせてくれる小説。『殺人鬼フジコの衝動』を読み、著者のデビュー作品を読みたくて手にしました。ねっとりとした空気感と不穏な雰囲気の登場人物たちに、感情移入できるキャラクターはおりませんでした。 嫌な気持ちを引きずりつつ最後までページをめくる手を止められません。

Posted byブクログ

2024/03/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりの真梨作品。 安定のドロドロイヤミス 地の文っぽいところとそうじゃないところが混ざってた理由がわかってスッキリしたけど、最終的に誰も幸せじゃない終わり方すぎた… 謎の感染症×女の嫉妬こわすぎる。 やっぱりイヤミスの女王はレベルが違う。

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2024/02/05

この寄生虫が実際にいること、人間関係の闇深さも相まってゾッとしました。読み終わってこの後のマンションの住人の事考えるとまたゾッとします。

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2024/02/01

不穏な空気感か終始漂っていて怖いけど興味をしたまま読み終えれた。 後半の怒涛の種明かしが圧巻だった。 振り返った時、最初の語り手に救いが無さすぎた。 狭いコミュニティの怖さ、視野の狭さによる顛末にも感じた。

Posted byブクログ

2024/01/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新年早々ヤバイ本でした。タワーマンションに住む主婦の麻美はセフレ男性3人とアレを楽しむ。性依存症かな。しかし男性達が相次いで瘤状のデキモノ(感染症?)で死ぬ。しかし麻美が右手を切り失踪する。次に第2のヒロイン麻美の妹の奈未。麻美の旦那とくっついたり非常に不穏な展開。次に登場するのはタワマンの女性住人。麻美に対する嫉妬心から麻美を滅茶苦茶にしていく。麻美の家に盗聴器を仕掛け、ドロドロの展開と超胡散臭い人間関係は人間の悪意が極大化した!しかしラストは淡々と終了。うーん、ラストの息切れ感以外は最高級でした。⑤ 【ネタバレ注意】 目黒寄生虫館には何度か行きました。 https://www.kiseichu.org/  自分は今年、小野不由美・『残穢』をGWに読む計画です。

Posted byブクログ

2023/12/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

続きが気になって一気読みしちゃいました! 叙述トリックによるどんでん返しめちゃくちゃよかったです^_^ 梶原さん、山上さん、吉田さんたちの嫉妬や脅しを巡ったドロドロや麻美と奈未の母親のエピソードなど、全体を通して普通の感覚では理解できない女たちの描写が多い中で、麻美がゆり子の笑い方を不快に感じるシーンなど絶妙に共感できてしまう些細な描写もあったのが個人的に好きで面白かったです! 元々真梨さん好きでしたが、デビュー作がこんなに強烈だったと知ってより好きになりました^_^

Posted byブクログ

2023/12/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本編を通して不穏な雰囲気が漂う。描写の気持ち悪さはものすごかった。 未知の寄生虫に侵されてエグい死に方をするバイオホラーなのかと思ってたけど、登場人物も相当なエグさだった。 三章の種明かしがちょっと雑すぎてそこは残念だった。アキコのセリフが2、3ページに渡って続いてて、演出も何もなかった。あと一章、麻美の実体験ではなく梶原が書いた小説だったと言う仕掛けは、無理があると思う。夢オチみたいな残念感があった。ハラハラドキドキを返してくれといった感じ。

Posted byブクログ