サヨナラ、学校化社会 の商品レビュー
・東大生は権威主義的 ・学校は再生産を正当化させる機能をもつ。 ・学校的価値を内面化した結果、頑張っても報われない育児に直面し児童虐待へ繋がる。 ・身体性や美もまた学校的価値にからめとられる。「ナイスボディは努力すれば手に入るのに、どうしてあなたは努力しないの」 ・「生産材」とし...
・東大生は権威主義的 ・学校は再生産を正当化させる機能をもつ。 ・学校的価値を内面化した結果、頑張っても報われない育児に直面し児童虐待へ繋がる。 ・身体性や美もまた学校的価値にからめとられる。「ナイスボディは努力すれば手に入るのに、どうしてあなたは努力しないの」 ・「生産材」としての学位、「消費財」としての学位 ・遠山啓「学校は自動車学校タイプ(スキルのため)と劇場タイプ(楽しみのため)になるべきだ」
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ちょっと前の本なのに、現状は本の通りに起こっているのに、解決には程遠いと…。わかっていても変えられない変える気はない、一部の人だけでは変えられないというのが凄くよくわかりました。
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日本の学校制度と、その価値観に浸った社会を斬る本。滅茶苦茶面白く読んだ。まぁ確かにエッセイであるとはいえ、デカすぎる主語(「東大生は〜」「アメリカは〜」など)や、過剰にスッキリした二分法が読む者をハラハラさせもする。でもそれと同数かそれ以上に、「だよね!!!」と思う主張やオリジナ...
日本の学校制度と、その価値観に浸った社会を斬る本。滅茶苦茶面白く読んだ。まぁ確かにエッセイであるとはいえ、デカすぎる主語(「東大生は〜」「アメリカは〜」など)や、過剰にスッキリした二分法が読む者をハラハラさせもする。でもそれと同数かそれ以上に、「だよね!!!」と思う主張やオリジナルの見解で面白いものも多く、肩の力を抜いて読めた。そしてワードチョイスが秀逸すぎる。「頭の天井がスポーンと抜ける」には声だして笑った。漫画みたいに読めるけど注釈も丁寧で、教育者としての上野先生が、読者をちゃんと考えさせる本だった。
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大学在学時に古本屋さんで見つけて読んだ本。2008年に発行された本でもうそれから12年経っているのに、あまり変化がないなぁと思わざるを得ない。学校の悪しきシステムだけではなくジェンダーや生き方など内容豊富な本でした。個人的には参考文献にある本とたくさん出会えたのが良かった。
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面白い! これが約20年前に書かれていることを思うと、今の教育改革はようやくここで書かれた方向に舵を切ったのだと思わざるを得ない。さすがは上野千鶴子。
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違いから生まれる価値 学校ではみんなと同じようにと教えられて いざ意見やアイデアを必要とする時に、異見がない。 教育システムとして、真逆のことをしている。 著者の他の本、参考書籍を読んでまた読み直す。 KJ法や情報整理、加工法を学んでもう一度読もう。
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昨今の日本での教育は何を目指して行われてきたものであったのか。論理的なすぐれている人材を輩出しようと授業の長時間化が行われてきた。しかし、本来の目的とはかけ離れた現実に直面している。東大などの賢い立場からの視点だけではなく、いわゆるFラン大学の視点からなど多様な角度から作者であり...
昨今の日本での教育は何を目指して行われてきたものであったのか。論理的なすぐれている人材を輩出しようと授業の長時間化が行われてきた。しかし、本来の目的とはかけ離れた現実に直面している。東大などの賢い立場からの視点だけではなく、いわゆるFラン大学の視点からなど多様な角度から作者であり、教師の実際の目線から描かれていることもあり、私にとっては新鮮であった。 大学の授業を面白くないと感じている人や、これまでの学校で違和感を感じて自分のキャリアに疑問を抱き、自分に責任がないと感じている人は読んでみると面白いかもしれない。 なんのための学校かと言うことに対して疑問を投げかける作品であり、自身の視野が広がる作品であった。 本館2階西閲覧室(社会系) 370.4||Ue pocky
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今春の東大入学式でのスピーチが話題になったが、2002年に書かれたこの本ですでに、「やればできる、と思えている君たちのその能力は、君たちが自分で獲得したものではない。それはまわりが君たちに与えてくれた環境のおかげだ。やらせてくれ、できれば褒めてくれ、伸ばしてくれるという環境があっ...
今春の東大入学式でのスピーチが話題になったが、2002年に書かれたこの本ですでに、「やればできる、と思えている君たちのその能力は、君たちが自分で獲得したものではない。それはまわりが君たちに与えてくれた環境のおかげだ。やらせてくれ、できれば褒めてくれ、伸ばしてくれるという環境があってはじめて、やればできる、と思えてきたんだ」(15ページ)と東大の学生たちに言うのだと書かれているので、なんで今回のあいさつがこんなにも話題になったのかと御本人がおどろくのももっともだし、なるほど学力格差の正体の一端に世間がようやく気づき始めたといういいタイミングだったのかもしれないとも思ったり。 それにしても、一人の教員が20年近く東大でこういう問題意識をもって教壇にたって発言&実践を重ねてきたにもかかわらず、けっきょくたいして変わらないんだなぁ。まあ、それでも自分が信じる最善を尽くしていく他ないのだろうけれど…
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注釈読むだけでも、めっちゃ勉強になった。そして最後の一文に撃たれた。 いま、自分になにがキモチいいかという感覚を鈍らせないことです。それこそが「生きる力」なのですから。
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とにかくどの一文も面白く、笑わされ、そして考えさせられながら読みました。もちろん、自分にあてはまるものは恥ずかしいけど、ここまではっきり指摘されると(笑)。 2008年の著作。最後の2つの章を読むにつけても、リンダグラットン氏より前にLIFE SHIFTをある意味予言したような...
とにかくどの一文も面白く、笑わされ、そして考えさせられながら読みました。もちろん、自分にあてはまるものは恥ずかしいけど、ここまではっきり指摘されると(笑)。 2008年の著作。最後の2つの章を読むにつけても、リンダグラットン氏より前にLIFE SHIFTをある意味予言したようなものですね。一足先に未来の状況を見抜いていらした感じがいたします。
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