労働再規制 の商品レビュー
なぜ、現在のような雇用破壊社会へ移ったのかを、政界の内側から描き出す経済ルポであるが、経団連の発言を引用しては良いことも言っているだの、好意的に受け止めて、全くつまらない論者だ。 マルクスなら、嫌味で、批判するはずだ。 日本の労働系は、五十嵐仁のようなつまらない奴が大家として...
なぜ、現在のような雇用破壊社会へ移ったのかを、政界の内側から描き出す経済ルポであるが、経団連の発言を引用しては良いことも言っているだの、好意的に受け止めて、全くつまらない論者だ。 マルクスなら、嫌味で、批判するはずだ。 日本の労働系は、五十嵐仁のようなつまらない奴が大家としてのさばるつまらない世界である。 とはいっても、オリックスの宮内が、日本の構造改革の、黒幕、暗躍者だということは、本書でわかった。 であるので、経済ルポを読みたい人は、ハマるだろう。
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労働規制の緩和と強化を廻る産業界=政治家と官僚の攻防を、抑制されたトーンでありながらドラマチックに描き出している。残念ながら転換点である2006年から10年たった今も労働環境に劇的な転換は起こっていないが、旧労働省の役人がグリップを握っている間は悪化する方向には向かわないだろうと...
労働規制の緩和と強化を廻る産業界=政治家と官僚の攻防を、抑制されたトーンでありながらドラマチックに描き出している。残念ながら転換点である2006年から10年たった今も労働環境に劇的な転換は起こっていないが、旧労働省の役人がグリップを握っている間は悪化する方向には向かわないだろうと思われる。 こうして見ると政治主導というやり方は最悪だ。政権が変わる度に政策が左右に大きく触れるし、経団連の政治献金も復活した今となっては財界の思惑通りに政治が動く。古き良き時代には財界にも矜持をもった大物がいたものだが、今や宮内とか三木谷とかのポッと出の会社だけでなく、御手洗、米倉、榊原のような伝統ある会社の経営者でさえ自分の回り2mしか見ていないような小物政商になってしまった。 官僚主導による連続性のある安定した政治の方が政治主導より100倍マシである。特に外交と労働行政は。
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[ 内容 ] 国民的な人気を背景に、次々と労働の規制緩和を推進した小泉政権。 その新自由主義的な政策は、いまや失速。 政治は反転し、逆方向へと進みだした。 構造改革による格差と貧困の増大が明らかになったから…だけではない。 そこには官僚の思惑や財界の駆け引きなど、既得権益の復活を...
[ 内容 ] 国民的な人気を背景に、次々と労働の規制緩和を推進した小泉政権。 その新自由主義的な政策は、いまや失速。 政治は反転し、逆方向へと進みだした。 構造改革による格差と貧困の増大が明らかになったから…だけではない。 そこには官僚の思惑や財界の駆け引きなど、既得権益の復活を意図する勢力の逆襲があった。 そして、その転機になったのは―。 [ 目次 ] 序章 「官の逆襲」には二面性がある 第1章 変化の始まり 第2章 反転の背景 第3章 財界内での攻防 第4章 変化の広がり 第5章 反転を生みだした力 第6章 「官の逆襲」の開始 第7章 労働タスクフォースの暴走 第8章 規制改革会議の孤立と弁明 終章 「アメリカ型」でも「日本型」でもなく―日本の進路をめぐる対抗 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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