極限推理コロシアム の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【クローズド・サークル内で推理ゲームをさせる】という設定や、【クローズド・サークルが同時進行で複数存在する】という設定そのものには真新しさはありませんし、幾つかの前例を思い出せます。 ところが、本作には上記二つ以外の点で斬新な設定が加えられているのですね〜( ^ω^ )嬉! 【二つの館でそれぞれ殺人が起こり、それぞれの館で双方の犯人を推理してもらうが、犯人指摘が遅い館の住人達は罰として死ぬ】 ……何て惨いゲームなんでしょう!( ^ω^ )嬉←←← つまり、【夏・冬それぞれの館の住人は、相手に先んじてお互いの犯人を指摘しなければならない】わけです。ただし、それぞれの館は独立しているので、相手の館の状況を知るには、毎朝のテレビ電話?での会話しかない。ところが、相手が包み隠さず真実を述べていると確信する術はない……ヒャーーー!おもしろーーーい!!!(興奮 惜しむらくは、夏の館にいる主人公目線しか描かれなかった点と、最初に提示されたヒントの物足りなさでしょうか。 冬の館目線も入れてしまうと、双方のヒントが読者側にあからさまに示されてしまうという懸念があったかもしれませんが…。 しかも、犯人の指摘がこのヒントにのみ依拠していたのも、ちょっとビックリ。「事件発生後の捜査、意味ないやん…(O_O)」と思ってしまったのは、私だけではないはず…。 でも、やっぱり、この手のゲーム性の高いクローズド物、好っきやね〜ん!とワクワクできる作品でございました( ^ω^ ) 夏の館と冬の館に集められた、14名の男女。脱出不可能なその建物内に一同が介した時、「主催者」の不気味なメッセージが提示される。「これから起きる殺人事件の犯人を当てよ。不正解の場合と、もう一方の館より指摘が遅れた場合、生存者全員、死んでもらうこととする」ーー
Posted by
デスゲームものというか、ゲームの主催者によって 集められた男女が閉鎖空間に閉じ込められて 生死をかけたゲームをするという系統の作品は けっこう好きで色々と読むのだけど、 不思議とこういう何かの賞をとったりちゃんと本になっている作品は 期待ほど満足させてくれないことが多く、 モバゲ...
デスゲームものというか、ゲームの主催者によって 集められた男女が閉鎖空間に閉じ込められて 生死をかけたゲームをするという系統の作品は けっこう好きで色々と読むのだけど、 不思議とこういう何かの賞をとったりちゃんと本になっている作品は 期待ほど満足させてくれないことが多く、 モバゲー小説とかE☆エブリスタとかそういうネット投稿として 掲載されている小説のほうが意外と面白かったりする。 この作品も例に漏れず、やや期待はずれな感じで 何でだろうと思ったのだけど、 何冊も本を出しているいわゆる作家が こういう系統の本を書こうとしたときは、設定を考えこんで作りこみ、 プロットを書き起こして書こうとするので、 設定自体は良く出来ているなあと思うけど、 設定を考えることに労力の大半を占められてしまって キャラは記号的だし、文章は説明的かつ流れに沿っているだけの 状態になってしまって、読んでいて面白くないということに なりやすいからなんだろうなと思った。 逆にネット投稿型の場合は、細かい設定を事前に考えてというより 作者の「俺すげー面白い話思いついちゃった」という初期衝動のエネルギーで 突き進んでいくので、エネルギッシュな勢いにまかせて一気に読めるし 設定につじつまが合わないところが出てきたりしても まあ面白いからいいやという感じになりやすいからなのかもしれない。
Posted by
閉ざされた空間での生き残りをかけたチーム対抗の推理合戦。 舞台設定は話の膨らまし様があったと思うだけに残念な一冊。 なんというか、文章に力が無い。 主人公もパッとしないし他のキャラも単純。 最近は当たりのミステリを読み続けていただけに 本作のダメな部分が余計に目についてしまっ...
閉ざされた空間での生き残りをかけたチーム対抗の推理合戦。 舞台設定は話の膨らまし様があったと思うだけに残念な一冊。 なんというか、文章に力が無い。 主人公もパッとしないし他のキャラも単純。 最近は当たりのミステリを読み続けていただけに 本作のダメな部分が余計に目についてしまった。
Posted by
どこかで読んだような気もする最後でしたが、結構面白かったです! エピローグはもう少しいい感じでもよかったかなぁ・・・。 まぁ、次回作も買うと思います。
Posted by
【内容紹介】 夏の館と冬の館に強制的に集められた男女に「主催者」は命じる。 「今から起きる殺人事件の犯人を当てよ」。 被害者は彼らの中から選ばれていき、しかも、もう一つの館より早く犯人を当てなければならない。 不正解の代償は館に残る全員の「死」——。 矢野龍王、待望の文庫...
【内容紹介】 夏の館と冬の館に強制的に集められた男女に「主催者」は命じる。 「今から起きる殺人事件の犯人を当てよ」。 被害者は彼らの中から選ばれていき、しかも、もう一つの館より早く犯人を当てなければならない。 不正解の代償は館に残る全員の「死」——。 矢野龍王、待望の文庫初登場! 第三十回メフィスト賞受賞作品。
Posted by
ある時見知らぬ場所へ閉じ込められ、推理ゲームを仕掛けられたら? 他人は信じられない極限の中で見つけ出す結論とは。
Posted by
流行りのデスゲーム小説。 二つの館で起きる殺人犯をあてるというのもの。 これはあくまで設定を楽しむもので推理を楽しむものじゃないと思った。 だって、銅像がヒントって・・・さすがにあれは。
Posted by
第30回メフィスト賞受賞作品。 おもしろい。 終盤の トリック というか 謎がよい。 『二つの館に強制的に集められた「プレイヤー」たちに 命ずる――今から起こる殺人事件の犯人を当てよ』 山田悠介が好きな人なら合うかも。 もしくは「saw」シリーズが好きな人も。 ...
第30回メフィスト賞受賞作品。 おもしろい。 終盤の トリック というか 謎がよい。 『二つの館に強制的に集められた「プレイヤー」たちに 命ずる――今から起こる殺人事件の犯人を当てよ』 山田悠介が好きな人なら合うかも。 もしくは「saw」シリーズが好きな人も。 式さえ完成すれば解は自動的に発生する。 中学数学に近いけれど、 式を提出方法がデスペヤ式といえる。 脱出フリーゲームをする人にお勧めかな。
Posted by
夏の館と冬の館に強制的に閉じ込められてしまった男女達。 主催者はこれを推理ゲームと呼び、これからそれぞれの館で起こる殺人事件の犯人を見つけろという。 不正解の場合は館に閉じ込められた全員に死を与えるという。 まさに題名の通り極限状態に追い詰められた人々が 疑心暗鬼に...
夏の館と冬の館に強制的に閉じ込められてしまった男女達。 主催者はこれを推理ゲームと呼び、これからそれぞれの館で起こる殺人事件の犯人を見つけろという。 不正解の場合は館に閉じ込められた全員に死を与えるという。 まさに題名の通り極限状態に追い詰められた人々が 疑心暗鬼になりながら推理をする様が読んでいて ハラハラさせられます。 読んでいて自分でもある程度犯人に予測を 立てることが出来たので推理小説としては 初心者向けかもしれません。 ただ、銅像のヒントは・・・・あまり頂けなかったですね。
Posted by
ジャケ買いした割には、読み易い作品。ある日、朝起きたら、2つの同じような館に集められたそれぞれ7人が自分達の中に紛れている犯人を探す話。犯人は分からなかったが、トリックは分かった。過去に似たような話を読んだからかな。ま、それでも、飽きる事なく完読。次回作にも期待。
Posted by