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遊行の門 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2024/09/25

生きることに立ちまどった時、私はこの本の中に書かれた珠玉のことば達を思い出したい、そう思いながらブクログのフレーズ欄に、いくつもの心に染み入る言葉を記録しました。 「鬱を敵視してはいけない。鬱は、人間の支えである」「苦しい時ほど遊ぶのだ」「下の世話をしてもらうことを恥じてはいけ...

生きることに立ちまどった時、私はこの本の中に書かれた珠玉のことば達を思い出したい、そう思いながらブクログのフレーズ欄に、いくつもの心に染み入る言葉を記録しました。 「鬱を敵視してはいけない。鬱は、人間の支えである」「苦しい時ほど遊ぶのだ」「下の世話をしてもらうことを恥じてはいけない」「本物のマイナス思考は人を勇気づける」「弱い心が折れるのではない、固い心がポッキリと折れるのだ」などなど、なるほどなぁ‥と、砂地に水が染み込むように腑に落ちることばの数々。 お若い時から人気作家だった五木寛之さん。著作も数多く、対談や講演も精力的にこなしながら、少しづつ老いの境地に達せられ、今ではブッダのようになられた、と感じ入っています。その言葉の一つ一つが苦しい経験から出ているので説得力があるのです。 『―― 物忘れがひどくなることを嘆くことはない。成長してくる中で身につけた知識と記憶を、少しずつ 世間に返していくのだ。 子供に還り、赤ん坊に還り、 やがて誕生した場所へ還る。 それを 死というのである。「遊行期」とは、死に場所を求めて、あてもなくさまよう季節ではない。 子供の頃に還って遊び歩く時なのである ――』この言葉に救われます。 この本を手に取られる方は、中高年かご高齢の方だと察しますが、五木氏の言葉が、私を含めてご自身の余生に、半生に、伴走してくれるような心持ちになる一冊だと思います。

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2014/02/17

五木さんの文章は 暗くて落ち着きがあり そしてよく澄んでいる 夜の小川と満天の星 のような思想です。 若い時読んでも分からなくても 自殺や鬱というテーマと よく向き合った良書です。 今日一日をありがとう ございました。 と心から感謝できました。

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2013/11/28

年配向け。 遠くにおいて読んでしまったけど、 お話自体は面白く、言葉ひとつひとつに勉強になる部分がありました。

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2011/07/19

言語障害もある脳性まひの58歳の私、もちろん結婚経験もない、88歳の母は余命宣告を受け入院している。現在ヘルパーさんの助けを借りて生活しているが、多くの苦しみを乗り越えた今、生まれてきて良かったと言える。

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2009/10/07

なんだか生き難い時代だ。資本原理主義の末世なのだ。五木さんは「ウツの時代」だと言う。ニヒリスト聖徳太子は「世間虚仮」と言った。凄い言葉だ。 古来インドの教えに、人の一生は「学生期」「家長期」「林住期」「遊行期」があるとのこと。五木さんの著者「林住期」では、第一線から離れ自分の好き...

なんだか生き難い時代だ。資本原理主義の末世なのだ。五木さんは「ウツの時代」だと言う。ニヒリスト聖徳太子は「世間虚仮」と言った。凄い言葉だ。 古来インドの教えに、人の一生は「学生期」「家長期」「林住期」「遊行期」があるとのこと。五木さんの著者「林住期」では、第一線から離れ自分の好きなことをする人生のクライマックスだと書いていたっけ。そしてその後に来る「遊行期」は、大いなるものに還っていく時期だとする。それは大いにうまく「遊ぶ」こと。おしめを替えてもらうようになっても、それは還ることのひとつ、自分の生まれた「玄」の世界に還って行くことだとの達観。 だからこそこの「ウツの時代」に遊び、オトナとして遊びのなかにこそ死中の活路を見つけよう、もしかしたらその中にこそ、きたるべき新しい時代の活路があるかもしれないよ・・といった五木さん流の励まし。 昔読んだコリン・ウイルソンは「口笛を吹きながら夜を歩け」と言った。そうだよね。夜には月がお出ましになる。

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