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騙し絵日本国憲法 の商品レビュー

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2017/11/24

20171124読了 1996年出版。憲法の条文そのものをパロディにしてしまったもの。前文だけでもいろんなバージョンでとりそろえてある。名古屋弁、東海林さだお、落語、取扱説明書、サラダ記念日等々・・・たぶん当時のベストセラーをもじったものだよね、というものもあるのだけど、時が経つ...

20171124読了 1996年出版。憲法の条文そのものをパロディにしてしまったもの。前文だけでもいろんなバージョンでとりそろえてある。名古屋弁、東海林さだお、落語、取扱説明書、サラダ記念日等々・・・たぶん当時のベストセラーをもじったものだよね、というものもあるのだけど、時が経つとそのネタ元がパッと思い浮かばなくてもやもやしたものが残る。章の構成を憲法にそろえて11章にするために、わざわざ1ページとって「第11章 場つなぎ(省略)」とだけ書いてあるのには笑った。個人的には、4章から8章の寄席中継が好き。●著者はパスティーシュ(作風の模倣、広い意味でのパロディ)という文学的な技法の第一人者とのこと。

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2011/10/15

まずい、変なものを手にとってしまった。のちに作者はこの小説のコンセプトをこのように言っている。 「真面目に考えて不真面目に作品にする」 「21の異なるバージョンによる全文」があったり、第九条を1946年と1996年で分けて小説化してみたり、憲法の条文をいろいろな寄せのパロディで作...

まずい、変なものを手にとってしまった。のちに作者はこの小説のコンセプトをこのように言っている。 「真面目に考えて不真面目に作品にする」 「21の異なるバージョンによる全文」があったり、第九条を1946年と1996年で分けて小説化してみたり、憲法の条文をいろいろな寄せのパロディで作ってみたり、工夫している。 それはそれで面白い試みなんだけど、一応憲法なので、小説大変面白くございました、と簡単に済ませれないのが私の悪い癖である。 特に第三章「ハロランさんと基本的人権」はとっても挑発的な小説。この「変な外国人」のハロランさんの憲法論に対して、「誰が批判しようとかまわないけど、お前にはこの憲法は「ひとつの大嘘」だとは言われたくない」と大変反発しました。一応挑発には受けて立ちたいと決意表明をしておく。

Posted byブクログ

2011/11/12

これはいい。久しぶりにジンと来る話だ。上下2編に別れているのが特に良い。いろいろ考えさせられる。「蒲生邱事件」といい,最近は日本近代史についての本が多い。

Posted byブクログ