鬼と人と(上巻) の商品レビュー
右大将信長と、惟任日…
右大将信長と、惟任日向守光秀の独白を交互に交えて描いているので、新鮮に読めると思う。
文庫OFF
「鬼と人と(上巻)」堺屋太一著、PHP文庫、1993.05.20 254p ¥540 C0193 (2020.01.17読了)(2019.01.21購入)(1996.03.22/24刷) 【目次】 文庫版への序文 その一 首 (天正十年三月十四日、信濃浪合にて) その二 謁 (...
「鬼と人と(上巻)」堺屋太一著、PHP文庫、1993.05.20 254p ¥540 C0193 (2020.01.17読了)(2019.01.21購入)(1996.03.22/24刷) 【目次】 文庫版への序文 その一 首 (天正十年三月十四日、信濃浪合にて) その二 謁 (天正十年三月二十日、信濃諏訪にて) その三 賜 (天正十年三月二十八日、信濃諏訪にて) その四 宴 (天正十年三月二十八日、信濃諏訪にて) その五 怒 (天正十年三月二十八日、信濃諏訪にて) その六 道 (天正十年四月二日、信濃諏訪より甲斐台原へ) その七 罪 (天正十年四月二日、甲斐台原にて) その八 山 (天正十年四月三日、甲斐府中にて) その九 炎 (天正十年四月三日、甲斐府中にて) その十 斬 (天正十年四月五日、甲斐府中にて) ☆関連図書(既読) 「巨いなる企て(上)」堺屋太一著、毎日新聞社、1980.09.20 「巨いなる企て(下)」堺屋太一著、毎日新聞社、1980.09.20 「峠の群像(一)」堺屋太一著、文春文庫、1986.12.10 「峠の群像(二)」堺屋太一著、文春文庫、1986.12.10 「峠の群像(三)」堺屋太一著、文春文庫、1987.01.10 「峠の群像(四)」堺屋太一著、文春文庫、1987.01.10 「豊臣秀長(上)」堺屋太一著、文春文庫、1993.04.10 「豊臣秀長(下)」堺屋太一著、文春文庫、1993.04.10 「秀吉(上)」堺屋太一著、日本放送出版協会、1995.12.21 「秀吉(中)」堺屋太一著、日本放送出版協会、1996.04.30 「秀吉(下)」堺屋太一著、日本放送出版協会、1996.10.12 「世界を創った男 チンギス・ハン」堺屋太一著・大沼映夫絵、日本経済新聞社・朝刊、2007.08.05 「体制維新-大阪都」橋下徹・堺屋太一著、文春新書、2011.10.31 内容紹介(amazon) 武田勝頼を破り、天下布武を目指す織田信長。 その凄まじいまでの気迫に吞まれ、各地を転戦する明智光秀だが、次第に自らの立場に違和感を覚え始める。 両雄二人の独白形式により、互いの心中が明らかになっていく歴史巨編。
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1993年刊行。底本1989年刊行。 織田信長と明智光秀といえば、当然本能寺の変だが、ここに到るまでの二人の心の動きを、各々の独白形式という独特のスタイルで描く。 心の動きは、些か型通りという気がしないでもないが、本能寺の変の主役二人の心裏に迫ろうとする小説である。上巻。
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織田信長と明智光秀が主人公。それぞれの立場や考えを本人が独白するという珍しい形式の小説。読んでみると織田信長の独白は、『なるほど!』ということが多くて参考になった。対する明智光秀の葛藤なども分かりやすかった。たまたま、フジテレビの新しい月9ドラマで『信長協奏曲』が始まったので、ド...
織田信長と明智光秀が主人公。それぞれの立場や考えを本人が独白するという珍しい形式の小説。読んでみると織田信長の独白は、『なるほど!』ということが多くて参考になった。対する明智光秀の葛藤なども分かりやすかった。たまたま、フジテレビの新しい月9ドラマで『信長協奏曲』が始まったので、ドラマと対比しながら下巻も読んでいきたい。楽しみです!
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もともと通じているようないないようなボスと右腕の関係が、些細な事から、または、単にごまかされて来たズレの表出により、急速に壊れていく。 やはりボスは開拓者、世界を創る人。 右腕は右腕、頭ではない。 開拓者になりたい。 なれたら、殺されないようにちょっと注意。
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信長と光秀がそれぞれ独白をしているという、珍しい小説。同じ出来事に対して、全く異なる見方、考え方をしている様は、人間がお互いを理解することは難しく、現代の人間関係にも大いに通じるなと、感慨深く思いました。 それぞれの正義、信念があるのに、どうしてそれを理解し合うことができないの...
信長と光秀がそれぞれ独白をしているという、珍しい小説。同じ出来事に対して、全く異なる見方、考え方をしている様は、人間がお互いを理解することは難しく、現代の人間関係にも大いに通じるなと、感慨深く思いました。 それぞれの正義、信念があるのに、どうしてそれを理解し合うことができないのか。信長、光秀に対し、もうちょっと別の言い方、やり方があるんじゃない?と言いたくなってしまいます。 下巻はどんな話になるのか、楽しみです。
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部長に『歴史好きなら』と勧められたので。同じ歴史を信長と光秀からこうも感じ方ちがう?てのがおもしろい。堺屋さんてこんなもん書けるのになんで、道頓堀にプールとか何で考えるのか。わからぬ。。
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戦国時代の覇者、信長。古き慣習に縛られず、中世から近世へと日本を導いた男。 古き慣習側の代表として明智光秀の独白と新しき時代の担い手としての織田信長の独白を交互に交えていく形が面白いです。 信長の論理を理解できない光秀、光秀の論理を理解できない信長。 二者の掛け合いが絶妙です...
戦国時代の覇者、信長。古き慣習に縛られず、中世から近世へと日本を導いた男。 古き慣習側の代表として明智光秀の独白と新しき時代の担い手としての織田信長の独白を交互に交えていく形が面白いです。 信長の論理を理解できない光秀、光秀の論理を理解できない信長。 二者の掛け合いが絶妙です!
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天下を治めるのは、型破りな行動を引き起こす覇気と気迫か。それとも、感情を抑え、礼式を尊び、格式を重んじる品位か。歴史上の謀反事件として最も名高い本能寺の変を題材にとったこの小説は、個々の事件における信長と光秀両者の内面を浮き彫りにし、主従の心の葛藤を鮮やかに描き出した。初の独白形...
天下を治めるのは、型破りな行動を引き起こす覇気と気迫か。それとも、感情を抑え、礼式を尊び、格式を重んじる品位か。歴史上の謀反事件として最も名高い本能寺の変を題材にとったこの小説は、個々の事件における信長と光秀両者の内面を浮き彫りにし、主従の心の葛藤を鮮やかに描き出した。初の独白形式で迫る歴史巨編小説。 この小説では、信長と光秀が、同じ事件、同じ光景を互いに独白するというユニークな形式となっている。物語は、天正10年3月14日信濃浪合にて、武田勝頼の首を確認するところから始まる。以後、過去を回想しながら、本能寺の変、山崎の戦いまで進む。 単行本は1989年の刊行ということもあり、部分的に古い部分(桶狭間の戦いや長篠の戦い、斎藤道三など)もあるが、武田信玄について、本書の信長の見方として大局を読めない田舎大名としており面白い。(逆に光秀の見方としては、従来どおり高評価をしている。) 残念なのは、小説とはいえ、参考文献が明示されていないところである。通説とは異なった部分も多々あるので、何を参考にしたのか興味深いところである。
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織田信長と明智光秀、相対するふたりの思考や心理描写が上手く表現された小説です。特に信長の描写はお見事!人間味を残しつつ、彼の個性が上手く書かれていると思います。
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