ぼくは本屋のおやじさん の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小さい頃、本屋さんになりたかった。好きな本に囲まれてネコを膝にのんびりできる。早川さんと同じような憧れを抱いていた。 実際の本屋さん、その業界の裏側がわかって面白い。 なにものも裏を垣間見られらるのって楽しい。野次馬根性丸出しだけど。 個人の本屋さんはこんなにも大変だったんだ。あの挟まって得る紙にはそういう役割があったのね。 小さいころ近所に行きつけの本屋さんがあったけど、いつの間にかなくなってた。お正月にお年玉で買った雑誌。ほしくて予約した本。 おじさん無愛想だったな。NHKのテキストの取り寄せに時間すごくかかったっけ、と懐かしく思い出した。 個性的なお客さんやこだわりの本屋さんの話がちらりとあり、あとはグチグチひたすら愚痴られていて、なんでそんな思いをしてまでまだ本屋やってんの?と思ってしまうほど。 でも、不思議と人の愚痴や怒りって自分を冷静に考える機会になる。この本を読んでいるうちに、辟易してたり、凹んでたりしていた今の仕事も悪くないな、自分に向いてるな、といい面を考えるようになってる。 かなり前の本なので、ネットで本が購入できるようになった現在、本の流通がどう変わったのか、きっと変化も大きいだろうな。今も知りたくなった。 「俗にいう、良書と悪書があるとする、しかし、良書を読んでいる人間が必ずしも良い人間だとは限らない。売っている人間も作っている人間も同じことだ。これは本屋をやっていてつくづく思う。みんな同じ人間であり、同じ本なのである。」
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僕は実際にこの本屋さんに行ってました そしてそこでたくさんの本に出逢えたのです 大友克洋さん、村上春樹さん、沢木耕太郎さん、椎名誠さん、アーヴィング、ボブグリーン...etc 商店街のちょっと外れにある本屋さんです でもあの街で経営はかなり大変だったんじゃないかな? そんなこと考...
僕は実際にこの本屋さんに行ってました そしてそこでたくさんの本に出逢えたのです 大友克洋さん、村上春樹さん、沢木耕太郎さん、椎名誠さん、アーヴィング、ボブグリーン...etc 商店街のちょっと外れにある本屋さんです でもあの街で経営はかなり大変だったんじゃないかな? そんなこと考えもしないで行ってましたけど... レジ越しの早川さんにいつもドキドキしながら買ってました だから変な本を買えませんでした ビートルズやクラッシックが静かな音量で流れてました
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なんとなく表紙から古本屋さんのイメージでしたが、いわゆる書店でした。 本屋さんと古本屋(古書店)さんはまーったく別物で、書店には特に興味はなかったけれど、よくいわれる「本の流通の謎」についてわかりやすく書かれています。 日本に一体何軒の本屋さんがあるのかはわかりませんが、発行部...
なんとなく表紙から古本屋さんのイメージでしたが、いわゆる書店でした。 本屋さんと古本屋(古書店)さんはまーったく別物で、書店には特に興味はなかったけれど、よくいわれる「本の流通の謎」についてわかりやすく書かれています。 日本に一体何軒の本屋さんがあるのかはわかりませんが、発行部数を書店数で割ると粉々になる、しかも大型書店には山積み…と考えるといかに小さな本屋さんでは入手が困難か、想像つきます。 今や早川さんの本も増刷されないと入手困難になっているようなので。 書店を営まれていた頃に、ご自身の作品がそんなことになろうとは…想像もつかなかったのかもしれません。 というか、閉店するとは…思っていなかったか、な? 小さな書店の奮闘記のような内容ですが、業界の裏事情をはっきりと書くことで、同じ考えを持った仲間が増えて…今の早川さんのお仕事に繋がっていったんだと感じました。 椎名誠さんなど、本の雑誌系(括っていいかどうかはわかりませんが)の人達に応援してもらえそう。 どんな仕事にも苦労はあると思いますが、本屋さんならではの特殊な苦労を感じました。
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晶文社の「就職しないで生きるには」といふシリーズの1冊。しかしラインナップを見ると、皆ちやんとした仕事をしてゐます。立派な就職と申せませう。「会社員にならずに生きるには」といふ意味合いでせうね。 著者の早川義夫さんは、ミュージシャンとして知る人ぞ知る存在です。 その早川さん...
晶文社の「就職しないで生きるには」といふシリーズの1冊。しかしラインナップを見ると、皆ちやんとした仕事をしてゐます。立派な就職と申せませう。「会社員にならずに生きるには」といふ意味合いでせうね。 著者の早川義夫さんは、ミュージシャンとして知る人ぞ知る存在です。 その早川さんが「早川書店」といふ本屋を開業し、書店主としての苦悩を語ります。 いや、別段彼は苦悩を語るつもりではなかつたのでせうが、結果的に「ああ、本屋の主とはなんて何て辛い商売なのだらう」と読者に思はせます。 問合せの多い本が入荷しない。しかし大書店には山積みになつて陳列されてゐる。 ならば注文を出す。しかし入らない。忘れた頃に「品切れ」の判子が押された注文書が戻つてくる。 お客さんからは文句を言はれる。信用をなくす... ここで人はつぶやくかも知れません。「それは、本書の舞台となつてゐる30年前の世界ではないのか? さすがに今はそんなことはないでせう?」 私の考へでは、その意見は半分正しく、半分は正しくない。 なぜなら、「早川書店」のやうな本屋は、もうすでに絶滅の危機に瀕してゐるからです。 現在、本屋として正常に機能してゐるのは、早川義夫さんのいふ「大書店」と、チェーン展開をしてゐる会社でせう(チェーン店ですら、書店専業は難しく、レンタル屋などを併設して集客に努めてゐます)。 即ち、中小書店を取り巻く諸問題は解決したのではなく、中小書店そのものが淘汰されてしまひ、商品(本)の調達が可能な本屋だけが生き残つたといふ訳です。たぶん早川さんのいふ「ネクタイをしてこなくちゃ駄目」な本屋でせう。 冷静に考へるならば、一般客の望む結果とも申せませう。本書にも「一年に一冊売れるか売れないかの本を、一年間棚に差しておくよりも、たとえば『平凡』、『明星』をうず高く積んだ方が、何倍ものお客さんにサービスしているわけで......」といふ記述があります。例へに使ふ雑誌に時代を感じますが(その後早川さんは書店をやめ、音楽活動を再開してゐます)。 そんなわけで本書は、昭和戦後の、ごく一般的な中小書店の記録として伝へたい一冊であります。 今でも容易に入手可能でございます。 http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-115.html
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著者はミュージシャンでもある。個人経営の書店を維持していくことがいかに困難かがよくわかる。大手の書店優先のシステムはなんとかならないのだろうか。著者がやっていけているのは発信手段があり、仲間がいることが大きいのだろう。 『就職しないで生きるには』シリーズの1冊だが、就職したほうが...
著者はミュージシャンでもある。個人経営の書店を維持していくことがいかに困難かがよくわかる。大手の書店優先のシステムはなんとかならないのだろうか。著者がやっていけているのは発信手段があり、仲間がいることが大きいのだろう。 『就職しないで生きるには』シリーズの1冊だが、就職したほうがいいかもしれないと思うほど。
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本屋なら絶対読んでるであろうこの書籍。 もう34刷もしてるんだ~。 特殊な書店業界の裏のウラを暴露してます。 これを読んで書店に就職したいと思う人、 少ないだろーなー(笑)
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20代で隠居し、本屋の店主となった作者。僕も隠居して、静かに過ごしたいという気持ちがわかってしまう。
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いろんなとこに刺激を隠してて、いい。 「3 本屋にはいろんな人がやってくる」は特に読み返すだろーな。
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音楽からの決別、「早くおじいちゃんになりたい」早川さんが書店を経営!ミュージシャンではなく、書店経営者が語る本にまつわる裏話。 とても現実的なエピソードが感覚をゆさぶる言葉で綴られて心地良いです
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本屋さんでバイトしている時に、本屋仲間に借りた本。忘れもしない!同じような悩みを抱えてるのねと共感した本。働かなきゃわからないことがわかる!書店の業界って特殊だよね…。 「本屋さんの裏側」
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