輿論と世論 の商品レビュー
目 次 第1章 輿論は世論にあらず 日本的「世論」への不信 万機公論に決すべし 世論に惑わず 市民的公共性とファシスト的公共性 第2章 戦後世論の一九四〇年体制 「あいまいな言葉」の深層 プロパガンダの代用語「マス・コミュニケーション」 輿論指導の戦時科学 「...
目 次 第1章 輿論は世論にあらず 日本的「世論」への不信 万機公論に決すべし 世論に惑わず 市民的公共性とファシスト的公共性 第2章 戦後世論の一九四〇年体制 「あいまいな言葉」の深層 プロパガンダの代用語「マス・コミュニケーション」 輿論指導の戦時科学 「戦争民主主義」の科学 第3章 輿論指導消えて、世論調査栄える 情報局とGHQ民間情報教育局 当用漢字表による「文化の民主化」? 輿論調査協議会から国立世論調査調査所へ 公共的意識管理システムの成立 第4章 終戦記念日をめぐる世論調査 八月十五日の世論と九月二日の輿論 国民の世論と国会の輿論 「祝祭日に関する世論調査」 「平和の日」消滅と「終戦記念日」成立 第5章 憲法世論調査とポリズム批判 空気の変化と議論の停滞 一九五〇年代の再軍備世論 マルクス主義者のポリズム批判 世論調査の自己成就 第6章「声なき声」の街頭公共性 近代日本史上最大の大衆運動? 五・一九運動と「声なき声」 父の輿論と娘の世論 安保闘争のパラドクス 第7章 東京オリンピック―世論の第二次聖戦 聖火と聖戦と 新聞輿論と低い参加意識 テレビンピックの視聴率 高度化への国民的ドラマ 第8章 全共闘的世論のゆくえ 大学全入時代の落とし穴 インテリの輿論と全共闘の世論 「東大紛争」をめぐる輿論と世論 安田砦決戦前の緊急世論調査 第9章 戦後政治のホンネとタテマエ 田中角栄人気の構造 メディア権力としての田中派 戦略性を欠いた日中外交 「日本社会の影」としての田中=中国 第10章 テレビ世論のテンポとリズム 教育問題という議題設定 中曽根支持率の特異性 「神の声」を伝える巫女 世論を製造する私的諮問機関 第11章 世論天皇制と「私の心」 過ぎ去らぬ記憶 シンボル天皇制の世論調査 自粛現象とXディ報道 「沈黙の螺旋」と歴史認識 第12章 空気の読み書き能力 小泉劇場の歴史的教訓 「よろん」に関する世論調査 メディア操作という神話 一人からはじまる輿論 あとがき よみがえれ、輿論!
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「世論」 これを今ではほとんど「よろん」と読んでいる人が多いと思うが、実は「せろん」である。 自分が責任を持って表明する意見が「輿論」、ただの感情が「世論」であった。 というのが大まかな流れ。 自分の「世論」に対する見方が変わった本。 自分がよく思っている「もっとみんな考えろ...
「世論」 これを今ではほとんど「よろん」と読んでいる人が多いと思うが、実は「せろん」である。 自分が責任を持って表明する意見が「輿論」、ただの感情が「世論」であった。 というのが大まかな流れ。 自分の「世論」に対する見方が変わった本。 自分がよく思っている「もっとみんな考えろよ!」と思っているわけがわかった。 よくある「世論」は「せろん」であって「輿論」でなかったからだ。 輿論は「public opinion」、世論は「popular sentiments」という。 これからは「世論調査結果」というのに気をつけよう。 それは「世論」であって「輿論」ではないから。 なんかgdってうまく言いたいことが言えないなあ。 結局のところ責任ある「輿論」が復興しない限り 日本の政治が欧米みたいに大人にはならないよ。 まずは自分から、「輿論」と「世論」の使い分けをしていこうと思う。 自分の考えに影響を与えただろう1冊。
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