思い通りに人を動かす最強！会話術 の商品レビュー

吉田たかよし【著】

2024/10/07

永田町、ニューススタジオ、バラエティ番組を渡り歩いた著者の先生だからこそ書ける一冊。様々な一流の喋りの達人をまじかで見て、細やかに分析した成果を知ることができた。本書には59個ものテクニックが詰め込まれている。しかし、あくまで先生の人生の文脈のなかで取り入れたものに過ぎない。私の人生の文脈に組み込むには、少々手をつけねばならない箇所もあるだろう。とはいえ、女の子をデートに誘う時や、心を動かすスピーチをするのには、すぐ役立つ知識も満載だから、ぜひ活用したいものだ。

2013/04/29

著者は、NHKアナウンサー、医師、そして衆議院議員・公設第一秘書という、まったく異なる三つの分野を経験している日本で唯一の人物。最近ではテレビメディアでも活躍している。

著書に、「２週間でベスト脳をつくる本」「脳を天才にする勉強必勝バイブル」「勝てる子供の脳」等多数。

・あなたは、会話がうまくなりたいのですか？
・それとも、会話で人を動かしたいのですか？
ビジネスで大きな成功を手にした人は、結果として会話がうまくなることはあっても、本人の問題意識の中では、会話がうまくなること等、ちっとも重要視していない。貪欲に追求しいるのは、会話で人を動かす能力である。

マスメディア・政界・医療。著者が経験した3つの業界では、人を動かす会話力にこだわった人だけは成功を手にしてきた。

本書はそんな人を動かすためのコミュニケーションの技術を、政治の現場等での著者の経験を軸に、アナウンス技術と脳機能の医学を融合させながら誰でも実践できる法則として示したものである。

構成か以下の５章。
①相手の脳を操る話し方の技術
②成功者が実践する会話の心理戦術
③YESを引き出す交渉の絶対法則
④印象を操るしぐさの科学的手法
⑤最強！吉田流自己アピールの極意

流行りの脳科学。
それだけにとどまらず、会話術を昇華させたスキルが必要な政界やアナウンサー業界での経験。それを元に専門分野である脳科学を絡めて説明してしまえば説得力がないわけがない。

しかも、その方法は医学的に書かれているのではなく、全てが全てわかりやすい。そしてスキルを紹介する際に出てくる人が小泉元首相や和田アキ子氏等身近！？な登場人物を絡めての紹介であり、想像もしやすく理解もその分早い。

口語体に近い文章は読みやすく理解しやすく、コミュニケーションの導入本や気軽に読める本としては最適。
楽しく読める一冊。