マッキンダーの地政学 の商品レビュー
言わずと知れた地政学のバイブル。ハートランドを制する者は、世界島を制する。世界島を制する者は、世界を制する。これを真に受けたソ連という国がかつて存在した。その後の彼の国の命運は周知のとおり。ともあれ全ページ金言に溢れ、大国の世界戦略を知る上で大変参考になる本。
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第1章 われわれの前途によせて 第2章 社会の大勢 第3章 船乗りの世界像 第4章 内陸の人間の世界像 第5章 さまざまな帝国の興亡 第6章 諸国民の自由 第7章 人類一般の自由
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地政学の古典。名著。地政学に興味を持ってから、色々と入門書を読んだけど、結局マッキンダーが一番分かりやすく面白かった。 ギリシアの半島支配と、マケドニアの侵攻、ヨーロッパ半島、アフリカ半島とスエズ運河、そして”世界半島”とハートランドなど、地理的な要因を軸に過去の歴史の類型を解説...
地政学の古典。名著。地政学に興味を持ってから、色々と入門書を読んだけど、結局マッキンダーが一番分かりやすく面白かった。 ギリシアの半島支配と、マケドニアの侵攻、ヨーロッパ半島、アフリカ半島とスエズ運河、そして”世界半島”とハートランドなど、地理的な要因を軸に過去の歴史の類型を解説していくのがすごく読み応えがあった。 ランドパワーvsシーパワーといった運命論を語ってるのかと思ったら、そんなことはなく徹頭徹尾地理的要因から歴史を語っており説得力があった。 地球儀片手に読みたい本。
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地政学の名著らしい。第1次世界大戦後、第2次世界大戦前の作。ロシアが大部分を占めるような中央アジア地域を「ハートランド」と名付け、そこを握るものが世界を握る、とな。んん。。。 「イギリス人の頭のなかには地球儀がまるごとはいっている」という、訳者のあとがきにあった日本海軍の人の言...
地政学の名著らしい。第1次世界大戦後、第2次世界大戦前の作。ロシアが大部分を占めるような中央アジア地域を「ハートランド」と名付け、そこを握るものが世界を握る、とな。んん。。。 「イギリス人の頭のなかには地球儀がまるごとはいっている」という、訳者のあとがきにあった日本海軍の人の言葉が一番印象に残った。地球儀と、年表まるまる頭に入れて物事を考えたい。
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地政学の第一の古典というべき名著です。「東欧を支配する者はハートランドを制し、ハートランドを支配する者は世界島を制し、世界島を支配する者は世界を制する」に代表される言葉は地政学の本質を表しており、現在の米英の世界戦略の原点になっております。 日本も地球全体で世界を捉え、各国家が持...
地政学の第一の古典というべき名著です。「東欧を支配する者はハートランドを制し、ハートランドを支配する者は世界島を制し、世界島を支配する者は世界を制する」に代表される言葉は地政学の本質を表しており、現在の米英の世界戦略の原点になっております。 日本も地球全体で世界を捉え、各国家が持つ地理と政治的な役割を把握する事が、外交や国際政治で有効な戦略を練るのに必要であると思います。
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地政学の祖たるマッキンダーの名著, democratic ideals and realityです。地政学の古典と言うと、マハン、スパイクマンなども思いつくと思いますが、それらと共に押さえておくべき必修の書籍でしょう。 諸民族、国家の行動は地理学的な要素を基軸にしている。と言う...
地政学の祖たるマッキンダーの名著, democratic ideals and realityです。地政学の古典と言うと、マハン、スパイクマンなども思いつくと思いますが、それらと共に押さえておくべき必修の書籍でしょう。 諸民族、国家の行動は地理学的な要素を基軸にしている。と言う観点から、古くはクレタ島とギリシャの関係、近年では(と言ってもこの書籍が書かれた年月から換算して)第一次世界大戦までを解析している。 その議論は一貫して大陸側勢力であるランド側勢力と島国・海洋勢力を根幹とするシー・パワーの鬩ぎ合いとして書かれており、海洋勢力を抑える大陸勢力の戦略、大陸戦力を抑える海洋側の戦略が語られている。根幹にあるのは地理の徹底的研究であり、この書籍を読むに地球儀やgoogle mapを多用してしまった。ロシアを中心とするハートランド、アラビア、トルコ、ヨーロッパ、南ハートランド(アフリカ)の地理的な特徴と民族・国家の成立、侵略経路に関して非常に参考になる考察がされている。特にナポレオンの時代から世界大戦後に於ける各国、ロシア、ドイツ、フランス、イギリス、アメリカ、オーストリア、日本、インド、南アフリカ、東欧諸国に関する知見は興味深い。 特に面白い点として、私はその拡張性だろう。自然要塞とステップに於ける動物を用いた大陸側の侵略、喜望峰の発見に依る海洋性力の大陸勢力の対する優位性の発揮、更に鉄道の敷設に依る大陸側の経路発展…続き、二次世界大戦後の空の移動、次世代の宇宙開発は地政学の理論を拡張して論ずることが出来るだろう。国際外交、エネルギー政策を扱う上で必須の書である。
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本書は、地政学の祖と言われるマッキンダー氏の著作です。本書を手に取るに当たっては「地政学」とは何ぞや?という学問的観点から手に取られる方にはあまりお勧めできません。そのような観点からの著作は近年発刊されている地政学関連の新作のほうが勉強になると思います。本書は「地政学」と銘打っ...
本書は、地政学の祖と言われるマッキンダー氏の著作です。本書を手に取るに当たっては「地政学」とは何ぞや?という学問的観点から手に取られる方にはあまりお勧めできません。そのような観点からの著作は近年発刊されている地政学関連の新作のほうが勉強になると思います。本書は「地政学」と銘打ってはいますが、副題の「デモクラシーの理想と現実」のほうに主旨が近い内容と言えます。 内容面では、古代から現代(当時)に至るまでの歴史をヨーロッパを中心に俯瞰し記述している部分が大であるが、各地域の地理的特性に関連付けながらその動的変化を把握し、翻って「地政学」に該当する見方が見え隠れしてきます。時折、最近の著述かと錯覚してしまいそうな驚きがあります。政治・民主主義・社会問題等に関する問題指摘は、当時の英国が如何にいち早く「現代人」的な生活空間にいたかを実感させられます。 さて、本書に対する細々した指摘や紹介は本書の本質を紹介するのには程遠くなるので、やや抽象的表現を以下に用いて感じたままの感想を記述します。 ソクラテスやピタゴラスも、恐らく各々が立てた問いの答えを求めるために深い森を彷徨ったことでしょう。しかし、その森がどんな森だったのかは後世の人間が「哲学」「幾何学」等と分類整理して再発見したのではないでしょうか。「地政学」も同様、マッキンダー自身は内面に立てた問いを求めるべく彷徨った森が後にそのような分類になったのではないかと思います。 本書はマッキンダー氏が彷徨った森にまさに一緒に彷徨って行く臨場感が体験できます。本書を読む時、一旦「地政学」という文字を忘却して純粋に何を考えて何に疑問を持っているのだろうか?いや、これは一体何だろう?何を意味するだろう?広げられるだけ可能性や含みを広げて焦点を絞らずに、という心がけで森を歩いてみることをお勧めします。 出来うれば二度三度歩いてみることをお勧めします(自身も一度読んだ段階ですので、時間を置いてまた読んでみようと思う)。二度三度歩く度に再発見が見られそうな奥行きのある書物です。
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地政学の元祖と言われる名著。 地理的条件や歴史などを分析してハートランドの重要性を示す。 後に国際連盟設立の理論的支柱のひとつとなったり、冷戦時のアメリカの外交戦略形成にも(間接的に)影響を与えることになるすごい本。
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地政学の名著。本書によって学問上の思考枠組みの定義がなされたという意味でまさに記念碑的文献といえるでしょう。じっくり腰を据えて読み込みたい一冊です。
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マッキンダーの「デモクラシーの理想と現実」は長い間幻の書と云われた古典書だったが、ようやく復刊され日の目を見たのが本書。 第一次世界大戦までの欧州で起きた戦争が地政学という視点に基づき見事に解明されている。 表面的な歴史事項を学ぶだけではなく真に歴史を理解する上で必ず一度は読まな...
マッキンダーの「デモクラシーの理想と現実」は長い間幻の書と云われた古典書だったが、ようやく復刊され日の目を見たのが本書。 第一次世界大戦までの欧州で起きた戦争が地政学という視点に基づき見事に解明されている。 表面的な歴史事項を学ぶだけではなく真に歴史を理解する上で必ず一度は読まなくてはいけない本だろう。
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