海の安全管理学 の商品レビュー
この手の書籍を読む人は限られており、それは企業で安全管理を担当する人である。 本書は、安全管理の手法の初歩の初歩である。 実用的な安全管理を学びたいという目的の人には足りない。 が、安全とはなにか、安全をどのように担保するかという概念的なところはしっかり書かれている。 安全...
この手の書籍を読む人は限られており、それは企業で安全管理を担当する人である。 本書は、安全管理の手法の初歩の初歩である。 実用的な安全管理を学びたいという目的の人には足りない。 が、安全とはなにか、安全をどのように担保するかという概念的なところはしっかり書かれている。 安全管理とはつまりリスク評価であり、その中心的な課題は、 1.リスクをどのように抽出するか(どのような危険が対象には内在するのか) 2.リスクの評価(実際、危険が発生した場合にどのような影響を及ぼすのか) 3.リスクに対する対策案の構築(2のリスク評価の結果を踏まえて、リスクをどのように扱うか。金融的にヘッジするのか、設備改造するのか、リスクが小さいので無視するのか等) の3つしかない。 これらについて、海洋特別な評価をしているのは3のみであり、1と2は一般的な評価手法の紹介している。 安全管理に関する書籍は多くないので書籍は限定されてしまうが、その中でも本書を選択する理由はあまり見当たらない。 どうしてもという人は、本屋で一読してから購入したほうが良い。
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