トンデモ偉人伝 臨終編 の商品レビュー
偉人達の臨終にフォーカスした偉人伝。 例えば、夏目漱石。食いしん坊の度が過ぎて胃潰瘍で死んだのは知っている人もいるだろう。しかし、華厳の滝で自殺した一高生、藤村操の自殺の原因が漱石にあったという話はどうか。ロンドン帰りの漱石が一高での英文学の授業中、藤村が退屈そうに受講していたの...
偉人達の臨終にフォーカスした偉人伝。 例えば、夏目漱石。食いしん坊の度が過ぎて胃潰瘍で死んだのは知っている人もいるだろう。しかし、華厳の滝で自殺した一高生、藤村操の自殺の原因が漱石にあったという話はどうか。ロンドン帰りの漱石が一高での英文学の授業中、藤村が退屈そうに受講していたので叱責したのが理由らしい…そしてその自殺が後に漱石の神経衰弱の一因となった、らしい。 もう一つの話はイエス・キリスト。日本人にとってはキリスト教自体よくわからない世界なのだが、聖書って旧約(ユダヤ教)と新約(キリスト教)がセットなので、てっきり両者が緊密な関係性なのかと思いがちだが、イエスはユダヤ教を批判していたし、裏切ったのもユダヤ人であるユダであったため、キリスト教徒自身がユダヤ人を忌み嫌い、迫害(十字軍遠征時も最初に血祭りにあげられたのはユダヤ人)していた歴史があった。 他にも、ラスプーチン、平賀源内、アルキメデス、クレオパトラ、始皇帝、徳川家康、松尾芭蕉、チンギス・ハーン、一休さん、葛飾北斎、ジミ・ヘンドリックス、手塚治虫、ジャンヌ・ダルク、ガウディ、アイルトン・セナなど多士済々。 とにかく、脇道にそれまくったエピソードが面白い良書でした。
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