子どもとことばの出会い の商品レビュー
マシンガンのように切れ間なく浴びせられる声の流れが、実は細分化できて意味を持つと、子どもはどのように知るのだろう? そして、子どもは教えられることもなく、言葉を話すというその術をマスターしてしまう。それは如何なる方法で、か? 英語を獲得しようとする子どもについて書かれた本だが...
マシンガンのように切れ間なく浴びせられる声の流れが、実は細分化できて意味を持つと、子どもはどのように知るのだろう? そして、子どもは教えられることもなく、言葉を話すというその術をマスターしてしまう。それは如何なる方法で、か? 英語を獲得しようとする子どもについて書かれた本だが、「親となって」日本語が「どのように獲得されるか興味をもつ」人にも十二分に役立つ。 話に上っている事が「今」「そこ」にあり、何について話しているか子どもに分かる事が、まずは必要なようだ。その上で、子どもと話し手とが「共感」する事が、日本で上手に言葉操っていく為に大切だと思われてならない。
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子どもはどうやって言葉を獲得するのか、ということについて、今、ある程度わかっていることを示してくれる入門書。私には大変おもしろかった。 子どもの犯す言語使用上の間違いから、子どもがどんなふうに言葉を獲得していくかのヒントが得られる、というのはそうだと思う。 主に英語圏の子どもにつ...
子どもはどうやって言葉を獲得するのか、ということについて、今、ある程度わかっていることを示してくれる入門書。私には大変おもしろかった。 子どもの犯す言語使用上の間違いから、子どもがどんなふうに言葉を獲得していくかのヒントが得られる、というのはそうだと思う。 主に英語圏の子どもについて書かれているので、英語に興味のある人には面白いと思う。自分が英語を学ぶ中で犯してきた誤りについても子どもが犯すものと共通したものがあり、うなずけることが多い。 ただ、これを読めば子どもがどうやって言葉を獲得するのかについてわかるというわけではなく、いっそう謎が深まるようなところもある(^^;けど、私はもっと勉強してみたい、という気にはなった。 日本語訳にいまいちだなと思われるところがいくつかあり(たとえば、doerを行為者と訳しているのに対し、undergoer を経験者と訳しているが、原語が示されていなければちょっとわかりにくい訳だと思う。「被行為者」と訳すほうがわかりやすいのでは)、本当に理解するためには原文を読んだほうがいいかもしれない。原文はキンドルでも購入可能。
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