1,800円以上の注文で送料無料

ウラノルマ(1) の商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

社会的責任を果たさずに自ら贖罪を求めるヒロイン

賛否が大きく分かれることの多い作者とその作品だが、今回も我が身を守るためとはいえ社会的にやってはいけないことをしてしまい、その贖罪として夜の顔を持つに至った女性エリート管理職がヒロインである。なぜさっさと警察に行かないのか、なぜ贖罪が夜の淫らな有料ご奉仕なのか、贖罪を盾にした快楽...

賛否が大きく分かれることの多い作者とその作品だが、今回も我が身を守るためとはいえ社会的にやってはいけないことをしてしまい、その贖罪として夜の顔を持つに至った女性エリート管理職がヒロインである。なぜさっさと警察に行かないのか、なぜ贖罪が夜の淫らな有料ご奉仕なのか、贖罪を盾にした快楽の追及なのでは、といったことはひとまず脇に置いて読み進めると、キャリアの習得と出世の権謀術数渦巻く企業の「表」、様々な客との交わりとそれでも罪が償えないと悩み続ける「裏」、それぞれにドラマがあってストーリー展開は悪くない。ヒロインをモノにしようと狙う者もいて、そういうヤツに限ってヒロインの2つの顔を感づいたりする、つまり「狙われるヒロイン」という坂辺作品らしいドキドキ感もある。本巻の終盤では、ヒロインが放置し、見つかるはずが無いと思っていたモノが発見される事態になっているので、ヒロインの正体を暴く者とその「事件」という2つの大きな動きが次巻ではメインとなるのではなかろうか。

DSK