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晏子(下) の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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偉大なる晏子父子。

紀元前600年から紀元前500年頃の中国春秋時代の斉に生きた晏弱と晏嬰、父子の物語。 その全3巻最後の章「天下の名相」で晏嬰については語り尽くされているようだ。 笑って泣いて読了したが、この偉大なる父子に喝采を送る。 残念ながら、これまでの聖人・孔子のイメージが変わった事は...

紀元前600年から紀元前500年頃の中国春秋時代の斉に生きた晏弱と晏嬰、父子の物語。 その全3巻最後の章「天下の名相」で晏嬰については語り尽くされているようだ。 笑って泣いて読了したが、この偉大なる父子に喝采を送る。 残念ながら、これまでの聖人・孔子のイメージが変わった事は否めない。

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2023/03/16

暗躍した者達が次々と消え、彼らに加担しなかった晏嬰が宰相となる。景公は良い君主ではなかったが、晏嬰のぶれずにまっすぐな言葉に耳を傾ける姿勢は”愛すべきおバカな殿”であり、最後まで彼を育てようとし続けた晏嬰と魅力的なコンビであった。 ここまで暗躍し続けてきた崔杼は妻に手を出すどうし...

暗躍した者達が次々と消え、彼らに加担しなかった晏嬰が宰相となる。景公は良い君主ではなかったが、晏嬰のぶれずにまっすぐな言葉に耳を傾ける姿勢は”愛すべきおバカな殿”であり、最後まで彼を育てようとし続けた晏嬰と魅力的なコンビであった。 ここまで暗躍し続けてきた崔杼は妻に手を出すどうしようもない君主・荘公を殺し、最後は自身も破滅するわけだが、妻を一人では逝かせないと首を吊る姿には悪役ながらも魅力があった。

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2018/05/19

下巻もほとんど通史風。 あまり主人公の姿が見えないかな。 なんか引き延ばすために内容が薄くなったのではないかという気もしてきてしまう。

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2015/07/04

図書館から借りてきた。 晏嬰の活躍はまだか。暗躍しない。 臨終のとき、晏嬰の妻は枕頭(ちんとう)で訊いた。「なにかおっしゃりたいことはございませんか」「家俗が変わらなければそれでよい。そなたは家をよく視て、家俗を変えないようにいたせ」家俗とは家法といいかえてもよい。 家俗というの...

図書館から借りてきた。 晏嬰の活躍はまだか。暗躍しない。 臨終のとき、晏嬰の妻は枕頭(ちんとう)で訊いた。「なにかおっしゃりたいことはございませんか」「家俗が変わらなければそれでよい。そなたは家をよく視て、家俗を変えないようにいたせ」家俗とは家法といいかえてもよい。 家俗というのは、家のならい、ということである。晏嬰の下にいる者は、つねにこうでなうてはならないという、暗黙のさだめである。 その家俗の一として、家事が多忙でないときは、落ち着いて談議するものであり、それができぬ者はしりぞければよい。二として、家の外では相手の美点を称揚し、家の中ではおのれを切磋琢磨(せつさたくま)する、それができぬ者といっしょにいてはならない。三として、国事に関して論ずることをせず、士に驕ってみせ、智者をあなどるようなことをする者には、会ってはならない。

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2014/01/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

春秋時代の斉に生きた晏弱・晏嬰親子の活躍を描いた作品。 物語前半部分は晏弱、そして後半から息子である晏嬰が物語の 中心となります。 晏弱の部分は合戦などを含めて、単純に読んでいて面白い のですが、話が晏嬰の方に移ってくるに連れて、物語に 緊迫感が加わってきます。 体軀に優れてたわけではなく、むしろ身長が「6尺(周代の1尺は 22.5cm)に満たず」と伝わっているこの晏嬰が示した意志や思想 ・勇気は、2500年経った現在でも、賞賛されるべきものではない かと思います。 戦場での活躍といった話ではないので、比較的自分に置き換えて 考えやすいので、その点でも晏嬰の偉大さが理解しやすいように 思えます。 かの司馬遷をして「(晏嬰の)御者になりたい」とまで言わしめた 晏嬰。 この作品はその晏嬰の魅力を余すところなく伝えてくれています。

Posted byブクログ

2011/06/01

斉の国情が刻々と移りゆくなか、一人態度を変えず、まっすぐに生きる晏嬰の姿。彼と景公との関係には、感動せずにはいられない。

Posted byブクログ