あるヨギの自叙伝 の商品レビュー

パラマハンサ・ヨガナンダ(著者)

2023/12/22

https://x.com/chichinozyuuman/status/1667050999394234369?s=20

2022/07/26

見るからに怪しい装丁だが。内容もこのうえなく怪しい。
ヨギとはヨガを極めた聖者のこと。彼らは何も食べず何十年も生きたり、
瞬間移動したり、病気を治したり、死人を生き返らせたり、
自分が死んでもすぐ弟子の前で復活しては死後の世界について教えてくれたりする・・・らしい。

読んでて面白いのは確かだけど・・・
こんな事実だとはとても思えないような話を、わざわざ時間をかけて読む必要があるのか？かなり分厚いし・・・

読む価値は、ある。

そもそも、よい人生を送るにはどうすればいいのか？
理性だけに頼って合理的に生きればそれでいいのか？
いや、それじゃ人はいつまでたっても自分に嘘をつくことをやめられない。
自分にとって良いものと悪いものとを都合よく区別しては、
本来向き合うべき問題から、なんやかんやと理屈をつけて逃げ出してしまう。

ヨギの語るところによれば、人生の目的とは「神との合一」を果たすこと。
神は全てに遍在する。自分は神の中にあり、神は自分の中にある。
良いも悪いもない。すべては平等。すべてはひとつ。
それに気づいてこそ、人は本当に自分の人生を生きることができる・・・

そんな思想を、理性という重力に縛られた人々に伝えるには、
聖者たちの「奇跡の物語」が必要、ということなのだろう。
現代の神話にして福音書といったら持ち上げすぎか。

2021/02/11

実在したインドの聖者パラマハンサ・ヨガナンダの自叙伝。

実に人間的なヨガ行者の生い立ち、その後の活躍が生き生きと描かれている。

エンタメとしての魅力も持ちながらも宗教哲学的な真理の考察もできるというとても稀有な本。

永遠の一瞬、
清らかな流れ、
宇宙との一体感、
読後の憧れにも近いヨガナンダへの気持ち、

この世界観はじっくりと時間をかけて体験してもらいたい。

2020/06/27

神=世界の創造主との一致を目指すことは、現代でますます重要になってくる。

一度インドに行ってみたいと思わされた。

2019/09/21

上司の上司（インド人）の勧めで初めて本書と著者を知った。
著者はヨガの行者だが、ヨガと言っても世間一般で知られている体を使うヨガではなく（これはハタ・ヨガと言うらしい）、瞑想を中心に行うヨガである。
なお、本書の全編にわたって、瞬間移動や死者が肉体を持ってよみがえる、何十年も飲み食いなしで生きている人、他の超常現象話のオンパレードで、月刊「ムー」はすぐにでも著者の特集をすべき（既にしてたら失礼しました）。なので、その手の話が苦手な人にはかなり厳しい本かもしれない。
ちなみに私はムー派なので、大変楽しく読めたし、本書をきっかけに瞑想を始めることになったので、近年読んだ本の中では非常に大きい影響を与えてくれた本となりました。

2019/06/21

分厚い本だけど、面白いのであっさり読める。
インドからアメリカに渡って、クリヤヨガを広めたヨガナンダ師の自叙伝。
こういう本を読むと、インドは本当に不思議な国だなと思う。
数々の不思議な話に圧倒されるが、後半ヨガナンダ師の先生である故ユクステワ師が現れ、死後の世界の説明をするところが興味深い。
魂は修行を積めば、現象界、幽界、観念界を経て、神との合一を果たすところまで行けるらしい。
何世紀も生き続けるというババジ師にも興味を持った。

2017/08/22

原書が刊行されたのは1946年。パラマハンサ・ヨガナンダ（1893年1月5日-1952年3月7日）はアメリカでクリヤ・ヨガを広めた人物である。数年前に一度挫折しているのだが今回は読了できた。人によっては受け入れることが難しい本である。神通力のオンパレードで、クリシュナムルティと正反対に位置するといってよかろう。ヴァガバット・ギーターとスッタニパータ、ヨガナンダとクリシュナムルティという構図だ。迷いに迷った挙げ句、「必読書」に入れた。
http://sessendo.blogspot.jp/2017/08/blog-post_22.html

2017/07/17

【文章】
　読みやすい
【気付き】
　★★★・・
【ハマり】
　★★・・・
【共感度】
　★★★★★

文章自体は読みやすく書かれているが、量が多く読了するのに時間が掛かった。

ババジや、スワミが起こす奇跡的な出来事も興味深いが、後半の章に書かれていた、霊的世界や、霊人の話は更に興味深かった。

カースト制について、
本来は本人の特性によって階級が決まるものであったが、次第に世襲制となり、形骸化してしまった。と書かれていた。
階級が違う者同士が結婚することで発生する問題を、未然に防ぐ事が目的、とも

2016/03/21

持ち歩くにはちょっと重く、ボリュームがあり読み終わるまで時間がかかるかなと思ったが、どんどん引き込まれてしまい、割と早く読了。

何千年も前にインドで生まれた霊性の継承。
ヨカナンダ氏の自伝。この方の生涯を通じて、霊性について、何のために人は生まれて来るのか、智慧とは何か、信仰とは何かと考えさせられました。
人それぞれカルマによって、肉体を持っている間にその役割を与えられているのだなと思いました。

神は呼吸を肉体と魂を結びつける霊妙な鎖として作られた。
生死の謎は、呼吸と密接な関係があり、無呼吸の秘密が不死不滅の奥義と、気づいたインドの賢者達は呼吸を唯一の手がかりとし、精巧で合理的な無呼吸の化学を開発した。
実際に修行され、このクリヤヨガを広めたヨカナンダ氏の愛が溢れる自伝。

2016/02/09

名作。

一つ一つのエピソードが面白くて、神秘的でもあり、
こういう世界があるんだなーと思わせてくれるし
インドについても楽しく知れる。

でも、この本の本質は、もっと啓示に満ちていて
深いものでもあると思う。
知識としてだけじゃなく
人間的な成長において学べることも多い。

だから面白いし
それこそが名作たる所以かなと。